【インドネシア事件】偽の陰性証明書作成で逮捕
インドネシアの首都ジャカルタの玄関口であるスカルノハッタ国際空港の空港警察は1月15日に、PCR検査などの検査結果に基づくコロナウイルスの「陰性証明書」を偽造して必要とする旅客に販売していたとして15人を逮捕したそうです。
なんと、逮捕者の中にはスカルノハッタ空港の空港関係者や検疫所関係者なども含まれており、偽の陰性証明書を発行して小遣い稼ぎをするという、インドネシアでよくありそうな事件です。
偽証明書を1通100万ルピア(約7400円)で販売
これまでに判明しただけでも2020年10月以降、約200人の乗客に対して「偽の陰性証明書」を作成、販売していたといいますが、なかなか手が込んでいます。
国内線出発ロビー付近で航空機への搭乗を予定しているとみられる乗客に近づいては密かに「検査なしでの陰性証明書を発行できるが必要か!」と声をかけたり、口コミやSNS通じて希望者を集め、正規の検査を受信せずに、複数の医療機関の名前を使った「偽の陰性証明書」を空港職員と検疫所関係者が作成していたそうです。
偽の書類作成は空港検疫所のボランティアが協力して検疫施設内の場所を提供し、そこで作成作業を行っていました。「偽証明書」1通について100万ルピア(約7400円)で販売していたそうです。さらに、リーダーは、空港の元警備担当者であったそうです。
インドネシアではコロナウイルスの感染拡大防止策の一環として、国際線利用による入国者に加えて国内線で都市間を移動する乗客に対してもコロナウイルスに関するPCR検査や抗原検査の受診を義務化しています。あらかじめ、病院で検査を行い「陰性証明書」を事前に取得して、航空機搭乗に際して提示することが求められています。
偽の証明書は、航空機搭乗予定なのに「陰性証明書」の取得や空港への所持を忘れた乗客や、あるいは検査の結果「陽性」になってしまった乗客達にも販売していました。
結論:お金で解決しようとしない
今回のような「偽の陰性証明書」の摘発は、コロナ禍を商売にしようとする悪質な犯罪といえます。しかし、空港職員や、警察など、未だに平気で賄賂を要求するなど、まだまだ物事をお金で解決しようとする事も多く、巻き込まれないように気をつける必要があります。
些細な事で、思わぬトラブルとなりますので、偽の証明書など、悪いと思ったことには関与しない事が大切です。