ベトナムで味わう極上ピザ! 日本人夫妻が創る「Pizza 4P’s」の魅力
ホーチミン滞在といえば、フォーやバインミーなどのベトナム料理が定番。ですが、実は「本格ピザを食べたい!」ときにおすすめなのが、日本人夫妻が創業した「Pizza 4P’s」。在住日本人や地元ベトナム人、さらには外国人観光客にも大人気のピッツェリアです。このお店では、美味しいピザはもちろん、「日本人らしさ」を感じるおもてなしも光っています。今回はホーチミン・レタントン通りにある1号店「Pizza 4P’s Le Thanh Ton」を中心に、その魅力をたっぷりとご紹介します。
日本人夫妻が立ち上げたピッツェリア「Pizza 4P’s」
「Pizza 4P’s」は、日本人夫婦の益子陽介さん&高杉早苗さんによって創業されました。お二人はもともと大手IT企業サイバーエージェントに勤めていたという異色の経歴を持ち、脱サラしてベトナムへ渡り、「人を喜ばせることが自分の幸せ」という想いをもとに飲食店を起業。はじまりは、益子さんが会社員時代に趣味で取り組んでいた自家製ピザづくりと、友人たちとのピザパーティー。その“誰かを笑顔にしたい”という気づきが、「Make the World Smile ‘For Peace.’(平和のために世界を笑顔にする)」というミッションに結実しました。
現在はベトナム各地やカンボジアなど、東南アジアを中心に店舗を続々と展開し、「ベトナムで最も有名なピザチェーン」と言われるほどの人気ブランドへ成長。日本人夫婦がここまで育て上げたという事実だけでも、興味をそそられます。
創業の地「Le Thanh Ton店」のロケーション
記念すべき1号店は、ホーチミンの日本人街とも呼ばれるレタントン通りにある「Le Thanh Ton店」。
場所は、わかりにくいヘム(路地)の奥まったところで、外からは想像できないほど開放的な吹き抜け構造の店内が特徴です。
裏路地の隠れ家風という特別感と、明るさや清潔感を兼ね備えており、オープンキッチンとピザ窯があるため、職人さんがピザを焼き上げる様子を間近で見られるのも大きな魅力。
ピザ窯の近くに座ると、職人の熱気と香ばしい匂いをダイレクトに楽しめます。
さらに店内は2階建てで、カウンター席やテーブル席、会食スペースなどが用意されているため、さまざまなシチュエーションに対応できます。ピザを焼く香ばしい匂いが漂ってくるので、食欲が刺激されっぱなしです。
「裏路地にこんなおしゃれな空間があるなんて!」と思わず感嘆するでしょう
「日本らしさ」を感じるおもてなしのサービス
徹底した人材教育と現地スタッフの活躍
「Pizza 4P’s」と聞くと、多くの人が思い浮かべるのが日本人経営らしい“おもてなし”。オーナー夫妻が日本人なのはもちろん、実際に接客を担当するスタッフの多くはベトナム人です。彼らが日本式の接客を体得している背景には、採用時の“人柄重視”と、厳しくもしっかりした教育制度があるそう。
さらに、社内の公用語は英語にしており、グローバル企業としての成長を目指す仕組みも整えています。それによってスタッフのモチベーションやスキルアップにもつながり、結果的にベトナムらしい明るさ+日本の気配りが融合した接客が生まれているのです。
初めて来店したとき、「ここ、本当にベトナム?」と思うほどホスピタリティが行き届いていて、在住日本人が疲れた心を癒やす場所としても重宝されているようです。
細やかなサービスに感激
各テーブルには無料のウェットシートが用意され、明るい挨拶で迎え入れてくれる…こうした日本では“当たり前”に感じる対応が、海外ではなかなか体験しづらいもの。
「外国で日本式のサービスを受けると、さらに感動してしまう」という話はよく聞きますが、まさに4P’sの接客がそれに当たります。食事が終わって席を立つときには、「また絶対来よう!」という満足感でいっぱいになるはずです。
本場イタリアに匹敵する「ピザの美味しさ」
“Farm to Table”へのこだわり
4P’sの魅力は、おもてなしだけではありません。ピザのクオリティが抜群であることも大きな特徴。“Farm to Table(農場から食卓まで)”というコンセプトを掲げ、独自の基準を満たした食材のみを使用しています。中でも特筆すべきはチーズ。ベトナムの軽井沢と呼ばれる高原リゾート「ダラット」に自社のチーズ工房と牧場を構え、モッツァレラやブッラータなどを製造。フレッシュなチーズを毎日各店舗へ配送する体制を整えています。さらに、有機野菜を栽培する「Thien Sinh Farm(ティエンシンファーム)」と提携し、現地から直接仕入れることで、安心かつ新鮮な食材を常に提供。食の安全・品質に対するこだわりを徹底しているのです。
多彩な職人が織りなす味のハーモニー
「Pizza 4P’s」には、イタリアで修行を積んだピザ職人や、フランスで学んだチーズ職人、ソムリエ資格を持つスタッフなど、多彩な分野のプロフェッショナルが集結。彼らのチームワークによって生み出されるピザは、イタリアの本場と比べても遜色ない仕上がりです。特におすすめなのが定番の「Margherita」。フレッシュトマトソースと自家製モッツァレラ、そしてバジルソースの絶妙なバランスが際立ちます。
カリッと香ばしい生地にとろけるチーズがたっぷり乗り、一口頬張るごとに「これがベトナムのピザなの?」と驚くほどの完成度を感じるはず。4P’sは店舗ごとに外観や内装が異なるため、複数の店舗を巡り、それぞれの雰囲気の違いを楽しむ“4P’s巡り”もおすすめです。
ちょっと贅沢だけど、値段と満足度のバランス最高
ベトナムのローカル店に比べると、4P’sの価格はやや高め。しかし日本と比べると十分安価で、美味しい料理やおもてなしを合わせて考えればコスパが良いという声が多いです。ピザ1枚あたり数百円〜1,000円程度で、本格的なイタリアンを堪能できるのは貴重な体験。お店の雰囲気も洗練されているため、デートや接待など少し特別なシーンにもぴったり。もちろんカジュアルなランチ使いも可能で、幅広いシチュエーションに応えてくれるのが4P’sの強みです。実際、在住日本人からは「4P’sがあるからベトナム生活が潤う」という声も多く挙がっています。最近はインドネシア・ジャカルタにもオープンしたそうなので、次回はそちらで4P’sを味わうのも楽しみですね。
ベトナム旅行で外せない一軒
ホーチミンで日本人夫婦が創り上げた「Pizza 4P’s」は、おもてなしの行き届いた接客と厳選食材を使った本格イタリアン、そして多彩な職人技によるピザが集結した特別な一軒。路地裏に隠れる「Le Thanh Ton店」をはじめ、各店舗ごとに個性あふれるコンセプトや空間を楽しめるのも魅力的です。
ベトナム料理を堪能した後や、記念日など特別な日のディナーにもおすすめ。“ベトナムで日本人が作る極上のピザ”というギャップに、思わず笑顔になってしまうはず。気分を変えたいときや、ホーチミンの夜にもう一つ思い出を作りたいときは、ぜひ「Pizza 4P’s」で至福の一枚を味わってみてください。