節目のインドネシア渡航50回目! 成田空港で味わう旅立ちの余韻と高揚感
いよいよ出発!静かな緊張感と期待感
家を出た瞬間から、空気がいつもと違う気がしました。天気は快晴。澄んだ青空が広がる朝、荷物を手にして玄関を出たとき、「いよいよ50回目の渡航が始まる」と実感が込み上げてきます。しかも、この日はまさに桜が満開。

通り沿いの桜並木が、淡いピンク色で道を彩り、春爛漫の景色が広がっていました。これまで何度も経験してきた出発ですが、桜に見送られるようなこのタイミングは格別で、胸の高鳴りはひとしおでした。

移動中の電車の窓からも、車窓越しに見える桜が春の訪れを告げています。どこか旅に出ることを応援してくれているかのような光景に、自然と気持ちも高ぶります。

成田空港到着

成田空港に到着すると、広々としたターミナルが旅立ちの空気感で満たされていました。何度も訪れているはずなのに、今回はやけに新鮮に感じます。到着ロビーを抜け、まずは宅配で送っていたスーツケースのピックアップへ向かいました。

宅配カウンターには大きな混雑もなく、手際よく荷物を受け取ります。手元にスーツケースが戻ってくると、これから始まる長い旅路を予感させる重みが手に伝わってきました。スーツケースを引きながら歩く自分の足取りは、自然と軽やかになります。成田空港特有の、どこか非日常的な高揚感が背中を押してくれました。
自動荷物預け入れ機で感じた旅の始まり
チェックインカウンターの近くまで進むと、係員に案内されて最新型の自動荷物預け入れ機を使うことに。少し緊張しながらも、画面の指示に従いながら操作を進めていきます。パスポートをスキャンし、搭乗券を読み取ると、スムーズに手続きが進みました。

荷物の重量を確認し、預け入れ完了のタグを取り付けると、機械がスーツケースを飲み込むようにベルトコンベアへと送り出します。その瞬間、「これで旅の準備が整った」と強く実感しました。人の手を介さないチェックインはどこか未来的でありながらも、機械の冷たさよりも「いよいよ出発する」というリアルな感覚が勝っていました。スムーズに荷物を預けられたことで気持ちも一層引き締まりました。
日本最後の味!すき焼き

今回は第1ターミナル、そして夕方のフライトという条件が重なり、以前から気になっていた「肉料理 やきすき やんま」に立ち寄る計画を立てていました。事前に調べておいた通り、プライオリティ・パスを利用すれば、無料で食事を楽しむことができるのです。今回の渡航の始まりは、事前準備した上での楽しみとして訪れました。

席に案内され、メニューを開くと、すき焼きの写真が目に飛び込んできます。しばらく日本を離れるからこそ、やはり和食の温かみを感じておきたいと思いました。プライオリティ・パスでカバーされるセットメニューは充実していて、無料とは思えないほどの満足感です。

オーダーしたすき焼きがテーブルに運ばれてきた瞬間、ジュウジュウと音を立てる鍋の香りが食欲をそそります。

濃厚な割下がしみ込んだ牛肉をひと口頬張ると、口の中に幸せが広がりました。とろけるような味わいに、「これでしばらく日本の味ともお別れだな」としみじみ感じます。

すき焼きを楽しみながら、自然と笑みがこぼれていました。旅立ちの前に味わう日本の味は、どこか背中をそっと押してくれるような心強さがあります。
桜と青空、春の余韻に包まれて

食事を終えた後は、搭乗までの時間を利用して展望デッキへ足を運びました。レストラン街から少し歩いてデッキに出ると、春らしい爽やかな風が頬をなでていきます。滑走路の脇には、ちょうど満開の桜が咲き誇っていました。淡いピンク色の花々と青空、そして飛行機という組み合わせは、まさに日本の春そのもの。日本の春を全身で感じながら、「これが見納めかもしれないな」と思うと、少し名残惜しい気持ちになります。

遠くまで澄んだ青空が続き、白い雲がゆっくりと流れていきます。桜越しに飛び立つ機体を見送りながら、「次は自分の番だ」と自然と気持ちが引き締まります。旅立ちのときにこの景色を眺められることに感謝しながら、しばし立ち止まってその風景を目に焼き付けました。デッキには同じように旅立ちを控えた人たちや、家族で飛行機を眺めに来ている人たちの姿もありました。春の陽気と相まって、どこか穏やかな時間が流れていて、慌ただしかった空港内とはまた違った落ち着きがありました。
日本の春の余韻を胸に刻み、「いよいよだな」と心の中で呟きながら展望デッキを後にします。空港の風景と青空、そして桜が、旅立ちの背中をやさしく押してくれたように感じました。展望デッキで春の景色を存分に味わった後は、いよいよ出国手続きです。ここから先は、いよいよ日本を離れ、インドネシアへの50回目の旅路が本格的に始まります。