インドネシアに初めて足を踏み入れてから10年、ついに私の渡航回数が50回目を迎えました。初めて訪れたのは2014年のジャカルタ。当時は、まさか自分がこの国を第二の生活拠点とするほど深く関わることになるとは想像もしませんでした。
記念すべき50回目の渡航となる今回は、クアラルンプール、バリを経由して、生活の拠点であるマカッサルへ戻る特別なルートです。この旅を前に、インドネシアが私に与えてくれたものや、生活拠点としてのインドネシアとの深い関係を振り返ります。
2014年、初めて訪れたジャカルタは圧倒的なエネルギーに満ちていました。空港を出た瞬間に感じた蒸し暑さと喧騒、車とバイクが縦横無尽に走り抜ける光景は、これまでの常識を覆すものでした。高層ビル群と絶え間ない交通渋滞、その活気あふれる街並みは強烈な印象を与えました。初めての異国の地に足を踏み入れたときの高揚感や好奇心は、今も鮮明に思い出されます。
滞在中は、インドネシア料理の奥深さや、人々のあたたかい笑顔に触れながら、日常の一コマ一コマが新鮮でした。特にナシゴレンやサテの香ばしい匂いが漂う街角は、今でも強く記憶に残っています。初めてのジャカルタ滞在は、私にとって「インドネシア」という国そのものの入口でした。そしてマカッサルの人々の温かさに触れ、インドネシアの多彩な魅力を経験しました。それぞれの地で得た出会いや経験が、少しずつインドネシアへの理解を深めてくれたのです。
当初は短期の出張や観光が主でしたが、2021年にマカッサルを事業の拠点として生活を始めると、私のインドネシアへの関わり方が大きく変わりました。頻繁な渡航から現地での生活に移行し、単なる旅先ではなく生活そのものがインドネシアと結びつくようになりました。
マカッサルの街に暮らすようになると、地元の市場で新鮮な魚介類を買い、現地の食文化を体験する楽しみが日常になりました。朝の気持ち良い海風を浴びながら散歩し、近所のワルン(小さな食堂)で友人たちと談笑する日々。休日には少し足を延ばして離島に出かけ、美しいサンゴ礁でのんびりと過ごす。こうした一つひとつの積み重ねが、私にとっての「生活」そのものになっています。
また、現地でのビジネスも活発になり、インドネシアの人々とともに成長していく実感があります。彼らの前向きな姿勢やコミュニティの絆の強さは、日本ではなかなか味わえない刺激であり、私に多くの学びを与えてくれます。今ではマカッサルは私にとって紛れもなく第二の故郷となっています。
50回目という節目を迎えた今、これからの生活をどう豊かにしていくかについて、改めて考える機会になっています。インドネシアに拠点を構えることで、日本との距離は物理的には離れていても、心の距離は近づいたと感じています。
これからは、マカッサルを中心に地域コミュニティとの絆をさらに深め、経済的な成長だけでなく、人と人とが繋がる温かい関係づくりを意識していきたいと思います。私が感じているインドネシアのリアルな魅力を、これからも日本に伝え続けていきます。観光ガイドには載っていないようなローカルな視点からの発信を大切にし、多くの人々がインドネシアを身近に感じられるよう努めていきます。
初めて訪れたジャカルタから50回目の節目を迎える今、インドネシアは私にとって単なる旅先を超えた「第二の故郷」になりました。この国での生活は、私自身の価値観や人生観を豊かに広げ、成長させてくれました。
インドネシアでのこれからの生活に胸を膨らませつつ、この国と出会えたことへの深い感謝を胸に、特別な50回目の渡航へ出発します。新たな出会いと経験に期待を寄せながら、インドネシアという舞台でさらに深く生きていく決意です。