APECビジネス・トラベル・カードは、APEC各国を出張するビジネス関係者が、域内移動を円滑にできる特別なカードです。
略してABTCとも呼ばれます。
インドネシアも日本もAPECに加盟していますので、対象となっています。ABTCとは、どんなカードなのでしょうか。簡単に解説します。
ABTCを取得するには、いくつか要件があります。
まず、プロスポーツ選手、報道特派員、芸能人、音楽家、芸術家は取得できません。
その上で、
日本支援協議会の構成団体は、下記となっています。
他要件として
パスポートを持っていれば問題ありません。
ABTCの申請要件の中に貿易・投資実績が必要です。金額の多い少ないは問われないようですが、過去1年以内に輸出入や外国企業との契約締結、外国企業への投資実績が必要です。
貿易・投資実績の要件をクリアする一番簡単な方法が、商工会議所に入会することです。商工会議所に入会することで、貿易・投資実績の要件が免除されるからです。
新規申請で一般的な必要書類は下記の通りです。
〒100-8919 東京都千代田区霞が関2-2-1
外務省経済局アジア太平洋経済協力(APEC)室
「APEC・ビジネス・トラベル・カード」ABTC班
申請からカード交付まで通常であれば平均約6ヶ月程度かかります
外務省に申請後約2ヶ月程度後、申請番号や事前審査状況をABTCシステムサイトで確認できるようです。
各国で、新型コロナ感染で外国人の入国を禁止しており、ABTCカードの審査も停止状態となっているようで、取得までかなり時間がかかる事が予想されています。外務省からも審査時間が長期化している情報が出ています。
インドネシアで2月9日に発表された回章によりますと、電子ビザ(e-Visa)による入国は可能との情報が発表されましたが、ABTCによる入国に関しては、文章での確認がとれていないとの情報です。
ABTCは、APEC域内をビザなし渡航できる最強カードです。各国でビジネスビザを取得する必要がないという事ですが、審査時間も長期化しており、新たに取得できるのはいつになるか全く不明です。
ABTCカード所持者でも、各国の入国規制や制限に関し例外なく取り扱うという国もあり、各国で対応が異なります。
インドネシア1国のみでビジネスする際には、ABTCよりもインドネシア側の訪問ビサや一時滞在ビザを取得するのが一般的でしょう。ABTC専用レーンも、海外渡航者が大きく減少したので必要ない状態です。
ABTCカード取得も検討したい思った時期もありましたが、今は様子見という感じでしょうか。