バンコクでの用事を一通り済ませた後は心地よい疲れとともにインドネシアへの帰路につく準備を整えました。今回選んだのは、行きと同様に信頼できるエアアジアです。インドネシア・エアアジアのQX245便は、ドンムアン空港を午前11時50分に出発し、美しいバリ島のデンパサールに午後4時45分に到着する予定です。昼間のフライトは、窓外の景色を存分に楽しめる絶好の機会です。東南アジアの広大な大地を眼下に、心も体も新たな旅の期待でわくわくしていました。
旅の始まりを告げるドンムアン空港へは、タクシーでの移動を選びました。
この空港は、エアアジアをはじめとする多数のLCCが使用するターミナルであり、そのためかいつも活気に満ちています。
預け荷物がなかった私は、WEBチェックインの便利さを活かして、スマートフォンの画面に表示されたボーディングパスを持って、直接セキュリティチェックへと進みました。
ドンムアンは比較的コンパクトな空港なので、迷うことなく搭乗口までの道のりを進むことができるのです。
23番搭乗口へと向かう廊下は、出発を待つ旅行者で賑わっていましたが、その中にも落ち着いて歩を進めることができました。
この旅の途中、パタヤでの一件は思いがけず私にとって大きな教訓となりました。地元のフレッシュジュースを楽しみにしていたのですが、それが原因で起こったかつてない腹痛に見舞われたのです。原因は恐らく、氷の衛生状態に問題があったと思われます。その日は食欲もなく、苦しい一夜を過ごしましたが、翌日には何とか回復。この経験から、外国での飲食にはより一層の注意が必要であることを学びました。しかし、この小さなトラブルを乗り越え、再び飛行機に元気に搭乗することができた自分を誇りに思います。
飛行機に乗る前、空腹を感じていた私は、空港内で目にした寿司バーに引かれました。腹痛の直後であるにも関わらず、目の前に広がる鮮やかなチラシ丼は抗しがたい誘惑でした。食後の腹痛を心配しつつも、日本食の清涼感と慣れ親しんだ味への渇望が勝りました。確かにバンコクで味わう日本食は本場と比較するといささか劣るかもしれませんが、それでも私を満足させるには十分でした。この小さな勇気ある選択が、旅の素敵なエピソードの一つになりました。
搭乗口での短い待ち時間の後、エアアジアの機体が到着しました。
私の席は14A、窓側で翼のちょうど上に位置していました。
雲一つない青空の下、ドンムアン空港を出発する瞬間はいつも心躍ります。
乾季のタイを飛び立ち、赤道を越えて南半球に入ると、突如として雲が多くなり、雨季特有の景色が広がるのを窓から観察することができました。
そして、バリ島の上空には予想に反して晴れ間も見え、その美しい景色に感動しました。
デンパサール空港に無事着陸し、インドネシアの地を再び踏んだ時、ほっと一息つきました。
しかし、この旅はまだ終わりではありません。バリ島での短い滞在の後、私は次なる目的地、マカッサルへと向かいます。デンパサール空港でのインドネシア入国手続きを終えた後も移動はまだ終わりません。
バリからマカッサルへの国内線に乗り継ぎをしたいと思います。