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ANAとガルーダ提携終了へ!JALとガルーダの新提携と今後の路線展開はどうなる?

2025年3月末をもって、全日空(ANA)とガルーダ・インドネシア航空(GA)のマイレージ提携が終了することが正式に発表されました。インドネシア旅行を楽しんでいたANAマイレージクラブ会員にとっては大きなニュースです。一方、日本航空(JAL)とガルーダは2025年4月から新たな提携を開始すると見られています。日本とインドネシアの航空市場は今後どのように変化していくのでしょうか。

ANAとガルーダの提携終了概要

ANA(全日空)とガルーダ・インドネシア航空(GA)のマイレージ提携は、2025年3月29日(土)をもって終了となります。ガルーダ・インドネシアはSkyTeam(スカイチーム)のメンバーで、ANAが加盟するスターアライアンス(Star Alliance)とは別アライアンスに属しています。元々ANAとガルーダはアライアンスをまたいで個別に提携していましたが、今回の提携終了により両社の協力関係が一旦幕を下ろすことになります。

ANA提携終了後のポイント

  • ANAの特典航空券でガルーダ便を利用することができなくなります。
  • ガルーダ便搭乗でANAマイルを貯める・使うことができなくなります。
  • プレミアムメンバーとしての優先サービス・特典も終了

しかし、3月29日までに特典航空券を予約完了しておけば、4月以降の便でも搭乗は可能です。ガルーダ便を利用したいANAマイレージクラブ会員は、早めに計画を立てる必要があります。

提携終了のタイムライン

提携終了に関するスケジュールや注意点を整理しました。余裕をもって手続きを進めるためにも、以下のポイントを必ず確認しましょう。

● マイル積算

ガルーダ便でのANAマイレージ積算:2025年3月29日(土)ご搭乗分まで

事後登録:2025年5月31日(土)WEB受付分まで

受付期限を過ぎると一切のマイル積算ができないため注意。

事後登録には時間がかかる場合があるので、余裕をもって申請を行いましょう。

● 特典航空券の新規予約

ガルーダ便を利用するANA特典航空券の発券:2025年3月29日(土)までに予約完了していれば、搭乗日が4月以降でも利用可。

● 予約変更・払い戻し

予約変更:2025年3月30日(日)以降は不可

払い戻し:特典航空券が未使用かつ有効期間内であれば、2025年3月30日(日)以降でも手続き可能。

● プレミアムメンバーサービス

ガルーダ便利用時のANAプレミアムメンバーサービス:2025年3月29日(土)まで

ラウンジアクセスや優先搭乗などの特典がこの日をもって終了。

詳しくは下記のリンクからどうぞ

https://www.ana.co.jp/ja/jp/notice/202502003540.html?p1=top&p2=ja&p3=global

JALとガルーダの新提携!期待されるメリット

一方で、ANAと入れ替わるように、日本航空(JAL)とガルーダ・インドネシア航空との提携が2025年4月から開始される予定です。すでにJALとガルーダは一部路線でコードシェアを行っており、今後の提携強化によって以下のようなメリットが期待されます。

フライトオプションの増加

コードシェアや共同運航によって、日本-インドネシア間の便数やスケジュール選択肢が増加。現在JALはワンワールド、ガルーダはスカイチームに属していますが、アライアンスを越えた個別提携によって利用者の利便性を高める狙いがあります。

マイレージプログラムの利便性向上

ガルーダ便を利用するとJALマイレージバンク(JMB)のマイルが貯まりやすくなるなど、マイレージ利用の幅が広がる可能性。ビジネス利用者にとっても、乗り継ぎやサービスが充実すれば魅力的。日本とインドネシア間のビジネス需要は高く、観光客にも人気のバリ島などリゾート需要も期待大です。提携の拡充により、地方空港からの乗り継ぎや国内線・国際線のタイムテーブル連携も改善が見込まれます。

インドネシア路線の現状

インドネシアの主要ハブ空港はジャカルタ(スカルノ・ハッタ国際空港)とバリ島(ングラライ国際空港)ですが、日本からインドネシアへは以下のような便が運航されています。

ガルーダ・インドネシア航空

成田―デンパサール(バリ島):週7便(1日1便)

羽田―ジャカルタ:週7便(1日1便)

ANA(全日空)

成田―ジャカルタ:週7便(1日1便)

羽田―ジャカルタ:週14便(1日2便)

JAL(日本航空)

成田―ジャカルタ:週14便(1日2便)

バリ島直行便はガルーダが運航しており、日本の航空会社ではANA・JALともに現在バリ島直行便を定期運航していません。バリ島へ行く場合、ANAやJALを利用する際はジャカルタ乗り継ぎも選択肢になるため、ガルーダの直行便をマイレージで活用できたことは大きな魅力でした。今後は、JALとガルーダで乗り継ぎ便などの調整が行われることでしょう。

ANA単独のバリ島直行便は?

今回のANAとガルーダの提携終了を受け、ANAが単独でバリ島直行便を運航するのでは?と期待する声もあります。バリ島は日本人旅行者にも人気の高いリゾート地。LCCを含む他社との差別化や、中長距離路線の拡充を目指すANAにとっても魅力的な目的地です。ANAのマイレージクラブ会員がガルーダ便を使えなくなることで、ANA直行便が誕生すれば、その分の需要を取り込める可能性があります。人口増加や経済成長が著しいインドネシアはビジネス路線としても注目度が高い。ジャカルタ以外の主要都市やリゾート地へのアクセス強化に意欲を示す企業も少なくありません。とはいえ、現時点ではANAから公式な発表は一切ありません。就航には航空当局との交渉や機材確保など多くの課題がありますので、期待通りに進まない可能性も十分に考えられます。

まとめ

ガルーダ便をANAマイルで利用していた方にとっては残念なニュースですが、今後JALとガルーダの提携が進むことで、別の選択肢が増える可能性があります。マイルを有効活用するためにも、提携終了のタイムラインをしっかり把握し、2025年3月31日までに必要な手続きを済ませておきましょう。一方で、新体制に移行後、JALがどのようなサービスを提供するのか、そしてANAがバリ島直行便を検討するのか注目していきたいところです。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。