インドネシアでの列車の旅には独特の魅力があります。特に、豪華な設備と快適なサービスが提供される特急列車に乗るとなると、その魅力は一層増します。今回、私はインドネシアで最高級の列車体験を味わうために、ジャカルタ・バンドン間を走る特急列車アルゴ・パラヒャンガン号のラグジュアリークラスに乗車しました。その贅沢な旅の様子を詳しくお伝えします。
ジャカルタ・バンドン間は高速鉄道が結ばれていますが、インドネシア国鉄の在来線もまだ現役です。特急列車アルゴ・パラヒャンガン号が運行されているため、古き良き鉄道の旅を楽しむことができます。バンドン駅は、インドネシアの鉄道網の中でも重要な駅の一つです。駅舎は歴史的な建築で、美しいアーチと柱が印象的です。駅のプラットフォームは広々としており、列車を待つ間も快適に過ごせます。出発の30分前には駅に到着し、まずは駅前のロコカフェでコーヒーを楽しみながら、列車の到着を待ちました。
駅前には土産物店やレストランもあり、出発前の時間を有効に使うことができます。
アルゴ・パラヒャンガン号は、ジャカルタとバンドゥンを結ぶ特急列車で、インドネシアの鉄道旅行を象徴する存在です。この列車は、約169 kmの距離を平均2時間50分ほどで移動します。2010年4月27日に運行を開始し、以来、多くの乗客に愛されています。列車名の「パラヒャンガン(Parahyangan)」はスンダ語で「神聖な場所」を意味し、その名の通り、列車の旅は神聖で特別な体験を提供します。
今回私は、バンドン駅を11時30分発のジャカルタ・ガンビール駅行きに乗車することにしました。出発の30分前から乗車可能ということで、駅の中に入り、車両へと向かいました。
アルゴ・パラヒャンガン号のラグジュアリークラスは、特急列車専用の5番プラットフォームから出発します。バンドン駅の大きな屋根の下に停車している列車は、圧巻の存在感を放っています。
ラグジュアリークラスは1号車で、その後ろに電源車が接続されています。
乗客が乗れる車両としては最後尾となり、静かで落ち着いた雰囲気が漂います。
ラグジュアリークラスの座席配置は1列1-2で、エグゼクティブクラスよりも広く、より快適に設計されています。
座席は飛行機のビジネスクラスのようなシェル型で、リクライニングしても後ろの座席スペースを侵さないように工夫されています。足元のスペースも非常に広く、長時間の移動でも疲れにくいです。
ラグジュアリークラスの座席には、各席に個人用のオーディオビジュアルオンデマンドシステムが装備されています。これにより、映画や音楽を楽しむことができ、長時間の移動も退屈しません。座席にはUSBポートや電源コンセントも備えられており、携帯電話の充電にも困りません
。車両内にはラグジュアリークラス専用のトイレも完備されており、清潔で快適な環境が保たれています。特別なアテンダントが乗客のニーズに応じたサービスを提供し、飲み物や食事のオーダーにも迅速に対応してくれます。このクラスは、快適で贅沢な旅行体験を提供するために設計されており、特にビジネス旅行者や特別な機会に利用されることが多いです。高品質なサービスと設備により、ジャカルタとバンドン間の移動がより快適で楽しいものとなります。
ラグジュアリークラスでガンビル駅の一つ手前、ジャティネガラまで乗車しました。車内の状況や乗車中の体験については、次回のブログで詳しくお伝えします。車内での具体的なサービス内容や、提供された食事、エンターテインメントシステムの詳細についてご紹介します。ジャカルタへの旅の終わりまで、豪華な列車の旅を存分に満喫したいと思います。