11月の雨季に入ったジャカルタを目指し、成田空港からJL725便でのフライトが始まりました。今回の旅では、約20年間飛び続けているB767-300ER(JA608J)に搭乗。退役が近いと言われるこの機材でのフライトは、飛行機好きにとって特別な体験です。非常口座席45Kの窓側に座り、足元の広さを満喫しながら、約7時間のフライトを楽しみました。日本を離れる寂しさと新たな挑戦への期待を胸に、インドネシアでの生活再開に向けた第一歩を踏み出しました。
今回のフライトは、B767-300ERの「JA608J」に搭乗する特別な旅でした。この機材は2004年から運用され、20年近く空を飛び続けてきたベテランです。退役が近いと噂されているため、今回のフライトが一つの貴重な機会となりました。今回は国際線のジャカルタ便での登場。飛行機好きとしては、この機会を逃さず楽しみたいという気持ちが高まりました。
搭乗ゲート71番に到着すると、窓越しにB767の存在感のあるシルエットが目に飛び込んできました。広い胴体、特徴的なエンジン配置、大きなウイングレット、そしてどこか懐かしい佇まい。この機材でのフライトが、今回の旅をさらに特別なものにしてくれると確信しました。
搭乗開始とともに機内へ向かい、今回の座席である非常口座席45Kに腰を下ろしました。
この席は窓側に位置し、足元の広さが際立っています。B767の非常口座席は他の機材と比べても余裕があり、特にB787の非常口席よりもかなり広くなっています。長距離フライトでは、足を伸ばしてリラックスできるこの広さが、快適さを大きく左右します。非常口座席ならではの広々とした視界からは、ターミナルの景色や滑走路の様子をじっくり眺めることができ、搭乗前のワクワク感を一層高めてくれました。
10時50分、定刻通りにドアが閉まり、いよいよフライトが始まりました。タキシング中、窓の外には次々と離陸していく他の航空機の姿が見え、日本の空の賑やかさを感じます。滑走路に到着し、エンジンが唸りを上げた瞬間、機体が滑らかに加速し、成田空港を離陸。窓越しに小さくなっていく日本の景色に別れを告げ、インドネシアでの新たな挑戦に向けた気持ちが徐々に高まります。
上昇中には、青空と白い雲海が広がり、まるで空の海を航行しているような感覚に包まれました。こうして安定飛行に入る頃には、心が次第にリラックスしていきました。
安定飛行に入ると、まずドリンクサービスがスタート。白ワインをオーダーし、一杯のグラスで旅の始まりを祝いました。その後、食事が運ばれてきます。
日本発の便では、若手シェフが監修した機内食が提供されており、今回のメニューは「大麦ごはんの彩り三色丼」でした。
彩り鮮やかな野菜や食材がバランス良く盛り付けられ、見た目にも食欲をそそります。口に運ぶと、それぞれの食材の風味が調和しており、機内食とは思えないほどの美味しさを楽しむことができました。食後にはハーゲンダッツのアイスクリームが提供され、小さな贅沢を感じるひとときとなりました。
食事を終えると機内の照明が落とされ、窓のシェードが閉じられます。昼間のフライトながら、暗く落ち着いた空間が作り出され、自然とリラックスムードが漂います。この時間を利用して、機内エンターテインメントで日本映画を2本鑑賞しました。
映画のストーリーに没頭している間に、フライト時間の大半が過ぎていきました。非常口座席の広さもあり、足を伸ばして快適に過ごすことができました。
フライト終盤、最後のドリンクサービスとともに軽食のパンが提供されました。軽く腹を満たしたところで、機体は降下を開始。窓の外は厚い雲に覆われており、雨季らしいジャカルタの空が広がっています。しばらくして雲の下に抜けると、広がる都市の風景が目に飛び込んできました。
ジャカルタ・スカルノハッタ空港では、第二滑走路と第三滑走路が効率的に運用されており、今回のフライトでは第三滑走路に着陸。
ターミナル3のスポットへ向かう途中、隣のスポットには先に到着した緑のANAの機材が駐機していました。
日本とインドネシアを結ぶ空のつながりを感じながら、フライトが無事終了しました。こうして7時間のフライトを経て、ジャカルタに到着。B767-300ERという特別な機材での旅は、忘れられない貴重な経験となりました。