伝統料理でロカールB級グルメとして君臨するバビグリンを食べないとバリ島に来たとは言えません。今回バビグリンの名店として名高いイブ・オカで堪能してきました。
バビグリン( Babi Guling)とは、簡単に言うと「豚の丸焼き」料理となります。
本来はバリでお祭りの際に食べる祝い料理ですが、バリ人が日常的に気軽に食べられるローカル地元料理となっています。バビグリンは、豚の内蔵の中に複数のスパイスを入れて表面にオイルを塗って丸ごと直火で長時間じっくり焼いています。豚の皮がパリッと仕上がる頃には、中の肉がジューシーに焼き上がっていて、ご飯の上のなどに色々な肉の部位や野菜などを乗せていただきます。バリ島以外のインドネシアですと90%近くがイスラム教徒になりますので、基本豚料理は基本食べませんので、マカッサルに長く住んでいるとおいしい豚料理を食べにバリ島に行くことがひとつの目的となります。
ウブドで美味しいバビグリンのお店というと、現地の方は口を揃えて言うのはイブ・オカ(Ibu Oka)です。バリ島の旅行雑誌などでも取り上げられているので、イブ・オカでバビグリンを食べたという方も多いと思いますが、実は私自身イブ・オカでバビグリンを食べるのは初めてで、いままでバビグリンはバリ人ローカルが行くワルン(屋台)でいつも食べていました。オーナーのオカさんが作るバビグリンは、ウブドで3店舗もある人気店に成長していると聞いて、せっかくウブドに来たので人気店の味を確かめに行くことにしました。
今回は、イブ・オカの2号店に訪問しました。お店の中は広く清潔な雰囲気なので、屋台の衛生面で抵抗ある方も気軽に訪れることができます。
バビグリンの屋台では豚の丸焼きシーンを見ながら料理を食べることも多く、豚の頭がそのまま店先に置いてあることも珍しくないのですが、焼くシーン見てバビグリンを食べる気がなくなるといった観光客も多いようです。自分もそのひとりですので、イブ・オカはレストラン形式なので、調理は奥で行っているので、豚丸焼きの姿を見ることなくバビグリンを食べることができます。
メニューを見ると。ご飯とおかずが分けれている「セパレート」とナシチャンプルのようにご飯の上におかずが乗っている「スペシャル」の2種類が基本となります。「セパレート」には、スープもついて7万ルピア(約630円)、「スペシャル」は、スープなしで5万ルピア(約450円)となります。スープ単体では1万ルピアなので、「スペシャル」に「スープ」をつけた方が安上がりですが、なんとなく「セパレート」は別盛りのせいか肉の量が多い気がしました。
今回は別盛りタイプの「セパレート」を注文しました。
早速料理が到着すると、ジューシーな豚肉のほぐし身と、腸詰めのウインナー、内蔵肉のから揚げ、いんげん、唐辛子、生姜、ココナツの入ったラワール(野菜炒め)が添えてあります。おかずの上には豚の皮が乗せてあります。
イブ・オカの特性ソースがかかっているのですが、辛味が抑えてあるので、辛いものが苦手な方でも美味しく食べられます。まずは豚皮をかぶりつくと、飴色まで焼かれたパリパリ食感がやみつきになります。皮で覆われた豚肉は、長時間焼き上げることで肉汁が出るほどジューシーに仕上がってとても柔らかく仕上がっています。内蔵肉を腸詰めにしたウインナーや唐揚げも香辛料などで臭みなどが消えて食べやすくなっています。日本人の口にも合う味付けになっています。もちろんビールとの相性は抜群です!
ローカルの屋台も美味しいのですが、お腹を壊すなどの体調面で不安になり、どうしても気になる方はイブ・オカのバビグリンは美味しいし綺麗なので最高だと思います。観光客に人気な理由がわかった気がします。
ウブドを案内してくれて、イブ・オカを紹介してくれたレンタカーのドライバー用にお弁当を作ってもらいましたが、このお弁当でライステラス(棚田)などを見ながらバビグリンを食べるのも良いなと思いました。
ウブド周辺に3店舗あるので、お好きな店舗に訪問してください。
イブ・オカ1号店
イブ・オカ2号店
イブ・オカ3号店