インドネシアの国民が好きな食べ物としてバクソ(Bakso)があります。
日本人で初めてバクソを食べようと聞くと、耳を疑いますがインドネシアに来たら是非バクソを食べてみてください。よりインドネシアが好きになるでしょう。
バクソはかんたんに言うとミートボールです。一般的に牛肉と鶏肉などとタピオカ粉(片栗粉)で練り合わせた団子を塩だし汁と一緒に食べます。
バクソには、魚やエビなどの海産物を使ったものや、バリ島などヒンドゥ教の多い地域では豚肉で作られたバクソもあります。
インドネシアにいくと、道端で屋台をたくさん見ます。屋台メニューで一番多いのがバクソです。大体バクソ1杯は1万ルピア(約80円)位、きれいなお店で食べても2万ルピア(160円)位と安いです。
インドネシア人に昼何食べた?と聞くと、結構な割合でバクソの答えがかえってきます。
バクソは、安くお腹を満たすことができるため人気です。
バクソは、牛肉や鶏肉のすり身をタピオカ粉(片栗粉)のつなぎで丸くこねて、お湯で茹でておきます。
前もってバクソは茹でてありますので、注文が入ると、お椀にバクソとだしスープを入れるだけです。
数秒で完成しますので、ファストフードとして素早く食べてというスタイルができています。
バクソだけでは物足りない時は、麺やワンタンを入れてボリュームを出すこともできます。お腹の空き具合に合わせてトッピングする形です。
バクソのスープは、大抵が塩の中華スープの味です。日本で言うと塩ラーメンのつゆに近いです。
バクソは、そのままでももちろんおいしいのですが、インドネシア人はサンバル(辛いソース)とケチャップマニス(甘い醤油タレ)をスープの色が変わるまで入れます。
そうすると、全く違った味になるのですが、自分好みの配分がそれぞれあるそうです。
おすすめの食べ方は、スプーンにバクソを1個のせて、その上でサンバルとケチャップマニスをかけて食べましょう。次第にサンバルとケチャップマニスの最適な配分が発見できます。スープに直接入れてしまうと、味が辛すぎたり、甘すぎたりする危険がなくなります。
また、最初にスープが熱々で来ますが、食べているうちに冷めてしまいます。
その時は、スープだけのおかわりをもらいましょう。最後まで熱々のまま食べられます。
バクソは小どんぶりの大きさですので、2杯分のスープでも問題なく食べられます。
実は最初にバクソを食べた時、粉っぽく嫌いでした。
インドネシア人に色々聞くと店により配合が異なり、肉の割合が多い、少ないで食べた時の食感も全く違うので、おいしいバクソ屋さんはどれかを尋ねるのが一番です。
屋台を見ていてもお客が多い少ないでもある程度おいしい店の判断ができます。
屋台のバクソ屋さんの注意ですが、やはり衛生状態が悪いので、インドネシア初心者は避けた方が良いです。
インドネシア人でも自分のお椀を持ってきている人も多いです。お椀がちゃんと洗われていない事が多いので危険です。
また、バクソは一旦茹でて加熱はされていますが、屋台は冷蔵庫がないので、常温放置です。スープが熱いので、ある程度は殺菌されるのでしょうが、熱い国インドネシアで常温放置の食べ物は注意した方が良さそうです。
インドネシア初心者は、是非お店でバクソを食べましょう。
お店によっては屋台と変わらないところもありますが、探すときれいなお店もたくさんあります。衛生状態は、屋台よりは格段に良いです。
せっかくおいしいバクソですので、お腹の具合が悪くならない様に気をつける事が大事です。
ホテルの朝食バイキングなどでも、バクソは大抵ありますので、そこでチャレンジする事もできます。
色々なお店でバクソを食べて、是非お気に入りのお店を開拓しましょう。