インドネシアのサンディアガ・ウノ観光・創造経済大臣が1月24日にバリ島と日本との間でトラベル・バブルを導入したいとの意向を示しました。ガルーダインドネシア航空に日本とバリ島の直行便を運行要請したことも明らかになりました。バリ島観光再開に向けて動きがでてきました。
人気旅行サイトのトリップアドバイザーは、トラベラーズチョイス・ベスト・オブ・ザベスト2022アワードを発表し、世界の最も人気のある観光地でUAEのドバイ、英国のロンドン、メキシコのカンクンに次ぐ世界4位にインドネシア・バリ島を選出しました。アジアでは世界一の目的地となっています。
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新型コロナウイルス蔓延前は、毎年50万人以上の日本人観光客がインドネシアを訪問し、約半数以上は日本からバリ島への直行便を利用してインドネシア観光を楽しんでいました。サンディアガ・ウノ観光・創造経済大臣は、日本とバリ島を対象にしたトラベル・バブルを導入して、ガルーダインドネシア航空による直行便再開を目指すことを検討するように指示しました。
トラベル・バブルとは、新型コロナウイルスの感染リスクが低い国・地域間で入国・入境規制を緩和する取り組みとなります。
サンディアガ大臣は、直行便の運行開始だけでなく、日本人観光客の訪問期間は1~2週間であることから検疫期間の短縮がトラベル・バブルを再開できる重要な要素であることを付け加えました。
また、ガルーダインドネシア航空は依然として累積債務負担に苦しんでおり倒産の危機となっているので、需要がない路線の再開には消極的であるのでインドネシア政府のバックアップが必要であることは確かです。
バリ島直行便に関しても、2021年12月にオミクロン株蔓延で運行休止となってしまいましたが、羽田出発のバリ島デンパサール経由ジャカルタ行きとして運行し、バリ島とジャカルタの2方面の乗客を乗せる便の再開が現実的ではないかと思います。
日本ではオミクロン感染者が急増中でピークが見通せない状況で、インドネシアでも1月後半に入り感染者がじわりと増加しつつあります。インドネシアで行われている活動制限(PPKM)についても、引き続き1月31日まで延長となり、レベル2の状態が続いています。
日本とバリ島を結ぶトラベル・バブルに関しても、オミクロン株感染拡大が収束するまでお預けになりそうです。