バリ島でのビラ滞在はリラックスした時間だけでなく、夜のひとときにも大きな魅力がありました。特に今回の滞在では、ビラの前にある酒屋兼レストランとの偶然の出会いから始まり、仲間と深夜まで語らう贅沢な時間を過ごすことができました。インドネシア事業を共に推進する同僚とともに過ごしたこの夜は、音楽を通じた地元の人々との交流や、事業の未来について深く話し合う濃密な時間が生まれ、忘れられない体験となりました。
ビラの目の前には、小さな酒屋兼レストランがありました。バリ島では珍しくないような、観光地に点在するローカルなお店の一つですが、この夜はそのお店が私たちにとって特別な場所となりました。私たちは、この酒屋兼レストランの明るい灯りに引き寄せられるように立ち寄りました。店内はアットホームな雰囲気で、地元の人々が集まり、楽しそうに話をしているのが印象的でした。オーナーは笑顔で迎えてくれ、料理やドリンクの注文を取るだけでなく、私たちとの会話も積極的に楽しんでいました。このフレンドリーさが、旅先での心温まる出会いにつながったのです。
オーナーが突然ギターを持ち出してきました。「インドネシアの歌を歌おう!」という提案で、即席のカラオケ大会が始まりました。店内にいるスタッフも次々と参加し、音楽を通じた交流の輪が広がっていきます。インドネシアのポップソングやバラードを聞きながら、私たちも歌に挑戦しました。正直なところ、歌詞の発音には苦戦しましたが、それでも周囲の人々が笑顔で応援してくれることで、緊張は次第に解けていきました。このような音楽を通じた交流は、言葉の壁を超えてつながれる瞬間であり、旅の楽しさをさらに深めてくれます。
レストランで楽しいひとときを過ごした後、購入したワインを持ってビラに戻りました。ダイニングスペースに集まり、自然と始まったのはインドネシア事業の未来についてのディスカッションです。事業をゼロから立ち上げ、3年が経過した今、私たちは「次のステップ」について具体的に話し合う必要がありました。これまでの成功や課題を振り返りながら、今後の方向性や戦略について深く議論しました。普段の日常ではなかなか触れる機会のないテーマについて、夜という静かな環境の中でじっくりと話し合えたのは、非常に有意義な時間でした。
話はさらに具体的になり、2025年に向けたビジョンが次第に形を成していきました。各自が抱えている課題や考えを共有し、それをもとに新たな戦略を組み立てる作業は、ワインを片手にリラックスした雰囲気の中で進みました。「ここからジャンプしていこう」という決意が共通のテーマとなり、全員が同じ方向を向いていることを確認できたのは、この夜の大きな収穫でした。ワインが進むにつれ、議論も盛り上がり、時には冗談を交えながら笑い合う場面もありました。このようなリラックスした環境での話し合いは、関係を深めるうえで非常に重要だと感じました。
夜中2時頃、さすがに全員が眠気に勝てなくなり、話は自然と終了しました。しかし、こうした濃密な時間を共有することで、仲間との絆が一層深まりました。このタイミングでのバリ島滞在が、2025年に向けたエネルギーをチャージする時間となったことは何よりの成果です。眠くなったら自分の部屋に戻り、すぐに休めるのもビラ滞在の魅力です。一つ屋根の下で過ごすこの環境は、家族のような温かさを感じさせ、安心感を与えてくれました。ビラという特別な空間が、単なる宿泊以上の価値を提供してくれることを改めて実感しました。