歩いて空港、歩いて機内へ!雨上がりのバリ島を後にしてマカッサルへ帰還

Indonesia Travel

バリ島を存分に楽しんだあとの帰路はいつも名残惜しいもの。しかし今回は、雨季ならではの気まぐれな天気が最後までひと波乱を巻き起こすことに。夜のクタからングラライ空港へ向かう頃には一時的に雨が上がり、そのチャンスを活かして徒歩で空港へ移動することができました。さらには、最終便に乗り遅れる寸前のハプニングや、“歩き”での搭乗という珍しい体験もすることができました。

雨季のクタから夜の空港へ、歩くかタクシーかの選択

バリ島は雨季真っ只中。昼間は晴れ間が見えることもあるとはいえ、突然のスコールが数時間続くことも珍しくありません。この日のクタでも、夕方以降から雨が降ったり止んだりを繰り返していて、「このままだと空港まで歩くのは無理だな…」と観念していました。夜20時を過ぎれば、搭乗時間が迫ってくるため、通常なら早めにタクシーを捕まえて空港に向かうのが無難です。

ところが、運よく一瞬雨が止むタイミングが訪れます。歩いて行けば10分程度で空港に着けるはずなので、「今がチャンス!」とばかりに歩きで決行。いつまた雨が降り出すか分からない状況だったため、速足で水たまりを避けながら進みます。地面は湿っていて滑りやすく、雨季特有の蒸し暑さが体にこたえますが、なんとか濡れずに空港の敷地内へ到着。時間的にもタクシーを待つより早かったという、意外な展開にホッとしました。

静かな国内線ターミナルの夜

夜の空港といえば、多くの旅行者が深夜便を利用するイメージがありますが、これは主に国際線ターミナルの話。国内線に目を向けると、21時を過ぎるころには出発便が減ってガラリと静かになるのが普通です。この時は、ちょうど国際線の出発便が立て込む時間帯だったようで、国際線エリアは人の往来がまだ多い印象。それに対して国内線ターミナルは、まるで終電間際の駅のように閑散としていました。

今回乗るのは21時30分発のバティックエアID6760便マカッサル行きで、バリからマカッサルへの最終便とのこと。チェックインカウンター付近はすでに誰も並んでおらず、制限エリアへ向かう乗客も見当たりません。ただ、自分はWEBチェックインを済ませていたので、チェックインカウンターで待つことなく、スムーズに荷物検査へ進むことができました。こうした夜便のラストフライトならではの、少しひんやりした空気感と静けさを感じながらターミナル内を歩くのも不思議な体験です。

コンコルディアラウンジでの急ぎの休憩

バリ島の国内線ターミナルのコンコルディアラウンジに移動。すでに21時近くという時間帯で、ラウンジ内には人影がまばらな状態でした。食事コーナーも片付けが始まりそうな雰囲気ではありましたが、まだ軽食やコーヒーマシンは利用可能。とりあえずコーヒーを一杯入れて、今日一日の疲れを少しでも癒やそうという算段です。

本来であれば、21時には搭乗アナウンスがかかるはずなので、ラウンジ内で待っていればすぐに案内があるだろうと思っていました。ところが、時間が過ぎてもアナウンスが流れず、他の搭乗客もほとんどいないラウンジで15分ほど待機することに。もしやフライトが遅延しているのか、と軽く疑問を抱きつつも焦り始めました。

すでに搭乗開始!バス移動でもなく“徒歩”での搭乗

結局、不安になって21時15分頃に搭乗口へ向かったところ、案の定すでに搭乗が始まっているとのこと。どうやらラウンジ内でのアナウンスがなかったようで、危うく搭乗を逃すところでした。慌てて搭乗口に急ぐと、ボーディングブリッジに機体は見当たらず、バス移動かと身構えていたらなんと“歩き”での搭乗との案内が!

夜の空港を照らすネオンや照明がきらめくなか、滑走路近くの誘導路を歩くのは、なかなか非日常的な体験です。足元には雨上がりの水たまりが点在し、滑らないよう注意しながら進む必要がありますが、ライトアップされたバティックエアのA320が少しずつ近づいてくる光景は、どこか冒険心をくすぐります。機体を間近で見る機会はそう多くはないため、写真を撮る余裕があればぜひ押さえておきたい瞬間でもあります。

最終便でマカッサルへ帰還

機内に入ると、案の定ほとんどの乗客が着席済み。ラウンジでのんびりしすぎて、本当にギリギリのタイミングだったようです。今回の座席は16Aの窓側の自分の席に向かいました。

エアコンが効いた機内はすでに落ち着いた雰囲気です。マカッサルまでのフライト時間はおよそ1時間半。最終的には無事にバティックエアの最終便に乗り込み、マカッサルへ向けて出発できたのは何より。雨季特有の不安定な天気に振り回されながらも、臨機応変に行動すればなんとかなるということを改めて実感した旅でもありました。

 

人気記事海外送金!インドネシアから日本に送金、ワイズ(Wise)とトップレミット(Topremit)どちらが良いか?

人気記事わかりやすい!インドネシアで就労ビザ取得方法!