ベトナム・ホーチミンからベトジェットエアを利用して、無事バリ島・デンパサールに到着しました。入国審査を終え、到着ゲートへ出た瞬間、相変わらず多くの観光客で大にぎわいの雰囲気に「バリへ来たなあ」と実感がわきます。ちょうどお昼時ですが、朝からの移動で慌ただしく飛行機に乗りこんだため、次のフライトまで少し腰を落ち着けて休憩したいところ。ここからマカッサル行きのライオンエア便まで4時間ほどあり、どう過ごそうか迷った末に「国内線空港ラウンジでのんびりしよう!」と決めました。国際線から国内線への移動風景と、ラウンジでの優雅な時間、そしてまたもや危うく乗り遅れそうになったハラハラの経緯をお伝えします。
バリ国際空港の到着エリアは観光都市らしく大混雑で、あらゆる国の旅行者が行き交います。カラフルなTシャツやサーフボードを抱えた若者、家族連れ、リゾートファッションに身を包んだ人々と、まさに「世界の観光客が集まる場所」といった雰囲気。長い移動で少し疲れてはいても、こうした賑わいを見るとテンションが上がるものです。
とはいえ次のライオンエアJT744便まで4時間しかなく、ここで食事やショッピングに没頭すればあっという間に時間が過ぎてしまいそう。
国際線エリア内のカフェやレストランは混雑していることも多いため、検討した結果、空港内で過ごすのがベストだと考え、さっそく国内線エリアへと移動することにしました。
バリの国内線制限エリアにはよく利用する「コンコルディアラウンジ」があります。プライオリティ・パスを利用すれば無料で滞在できる点が大きな魅力で、インドネシア料理をはじめ、軽食やドリンクが充実。ソファに腰を下ろして足を伸ばしながらくつろげるので、長距離移動の疲れを癒やすのにぴったりです。
このラウンジ飯はナシゴレンやミーゴレンなどの定番インドネシア料理のほか、サラダやフルーツ、デザート類も豊富。朝から何も食べずに飛行機に乗ってきたため、「好きなものを好きなだけ食べよう!」と意気込み、真っ先にビュッフェコーナーへ向かいました。
インドネシア料理をワンプレートに盛り合わせ、さらにあつあつのスープも追加。サンバルをちょんと加えて食べると、インドネシアの味覚が全身にしみ渡ります。朝のホーチミンでの大慌てな移動を思い返し、「やっぱりインドネシアっていいなあ」としみじみ感じる瞬間。柔らかいソファで休みながらフライトまで4時間もあると、逆に十分すぎるくらいの時間だとさえ思えてきました。
ラウンジ内にはフライト情報モニターがあるため、搭乗口が遠い場合でもゲート変更や出発時刻を見逃すことが少なくて助かります。今回のライオンエアJT744便は16時40分発の予定でしたが、インドネシア国内線は遅延が多い印象なので、「少し余裕を持ってゲートに向かえば大丈夫だろう」と考えがち。ところが、こうした思い込みが後の焦りを招くことになるのです。ベトナム・ホーチミンからの国際線フライト後、バリ・デンパサールで4時間のトランジットを迎え、コンコルディアラウンジでインドネシア料理を満喫。心身ともにリラックスして「やっぱりインドネシアは最高だなあ」などと思っていたら、またしても搭乗最終アナウンスでギリギリに。16時を回ったころ、「そろそろゲートに向かわなきゃ」と思いつつも、ラウンジの居心地が良すぎてつい油断。インドネシアの国内線だから遅れるはず…と思っていたら、この日に限ってほぼオンタイムでボーディング開始してしまいました。
ラウンジでスナックを食べていた私は、掲示板を見て「Boarding」の文字に気づき、慌てて荷物をまとめてゲートまでダッシュ。到着するとすでにラストコールが流れ、スタッフが大きく手招きしているのが見えました。今朝のホーチミン発ほどではないにせよ、やはりギリギリで乗りこむことに。半分冷や汗をかきながら搭乗口を通過し、機内に滑り込みました。
ラウンジでのんびりしたら搭乗ギリギリに。特にライオンエアは遅延が多いイメージがあるぶん、オンタイム運航に油断してしまうことがあるので要注意です。「空港ラウンジの居心地が良すぎる」という幸せな悩みが、思わぬ焦りにつながることもあるので、皆さんもトランジット時間にはぜひ気をつけてください。
無事機内に入り、座席に腰を下ろした瞬間、「今度は間に合った…」という安堵感で脱力。空港内を巡って楽しむのも旅の醍醐味ではありますが、ギリギリまで余裕をかましてしまうとどうしても心臓に悪い結果に。
プッシュバックが始まり、エンジンの轟音とともに滑走路へ向かうフライトは、約1時間半でマカッサルに到着予定。窓の外を見つめながら、バリでの短いトランジットを思い起こし、「ライオンエアでも定刻通り出発することがあるんだ!」と驚きと安堵の入り混じった思いが込み上げます。