バリクパパンに到着して、ホテル周辺のBSBを散策中に昼に食べたミーゴレンとビールで腹が満たされ身動きがとれない状態のまま夜になってしまいましたが、街へと繰り出すことにしました。
思いの外、大盛りミーゴレンを調子に乗ってビール数杯を組み合わせた昼食にしたおかげで、お腹がパンパンに膨れ上がってしまい、しまいにアルコールが体中にまわってしまい、ホテルに着いてベッドに横になった瞬間に寝てしまいました。いつもは、魚や肉と一緒にビールを飲む体制をとっていて、なるべくご飯や麺を食べないようにしているのですが、なぜかミーゴレンを注文したことで、このような事態になってしまい反省です。せっかくの遠征が台無しなのですが体が自由に動けなくなってしまっては、どうしようもありません。気が付いたときには、すっかり夜になってしまいました。数時間寝たおかげで、胃の消化も進んだので、涼しくなった夜のバリクパパンの街に繰り出すことにします。
バリクパパンは、元々石油関連企業の成長とともに人口が急増していった歴史の浅い街です。食に関しても、スラウェシ島やジャワ島からの移民が多いようでマカッサル料理やジャワ料理が目立ちます。スラウェシの民族であるブギス人が多いこともマカッサル料理屋がたくさんあることもうなずけます。バリクパパンの住民の方に、おいしいレストランは何と聞いたら、イカンバカールかチョトマカッサルかな?と答えが返ってきた時には、バリクパパンでマカッサル料理を食べるのはちょっと躊躇してしまいます。
バリクパパンの中心街を歩いていたところ、黄色い垂れ幕にサンバル・バカール(Sambal Bakar)の文字が目に入りました。おいしそうなサンバルを焼いた香りが道路まで漂ってきて、満腹だった胃袋も寝て歩いたおかげで、隙間ができたので、香りに誘われなからお店に入ることにします。
お店の名前は、サンバル バカール ベク サムSambal Bakar Bek Sumで、たくさんの地元民で繁盛しているお店です。ほとんど全てのインドネシア人があらゆる料理に欠かせない調味料のチリソースのサンバルですが、各地で独特のサンバル味があるので、地元のサンバルを食べることが旅行者にとっての目的ともなります。
店頭では、サンバルを入れたすり鉢に直接火入れして香りを引き立たせています。焼いたサンバルの上に、グリルで焼いた鶏肉や魚をのせて完成です。無難にアヤムバカール(鶏焼き)を注文します。
料理が到着すると、焼かれた熱々のサンバルを鶏肉にかけて食べていきますが、抜群の焼き加減と独特の香ばしさが抜群です。チリとオニオンが甘辛さを演出して、鶏肉との相性は抜群です。サンバル・バカール自体は、東ジャワのマランが発祥とされているようなのですが、SNSなどの口コミで流行りだしているようです。おそらく、サンバル・バカールのレストランはバリクパパンではこのお店だけのようですので、昼夜を問わず多くのお客で賑わっています。お店の営業時間を見たら、なんと24時間営業しているそうです。
サンバルで充満した口の中をヒリヒリさせながら、ホテルに戻ることにします。