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バンドンへの最終乗り継ぎ!フィーダー列車でパダラランからバンドン駅へ

ジャカルタからバンドンへ向かう高速鉄道「WHOOSH」を利用した旅の最終ステージは、バンドン市内にアクセスするためのフィーダー列車への乗り換えです。パダララン駅での混雑した乗り換えや、フィーダー列車での乗車体験、そしてバンドンの爽やかな高原の風景を楽しみながら移動の楽しさを再確認しました。今回は、このフィーダー列車での移動と、バンドン駅に到着するまでの様子をご紹介します。

パダララン駅での乗り換えの混雑

高速鉄道WHOOSHに揺られてあっという間にパダララン駅に到着しました。この駅はバンドンの手前に位置する乗り換え駅であり、バンドンへのアクセスを考慮して急遽建設された駅です。当初はWHOOSHでバンドン駅まで直接行く予定でしたが、バンドン市内へのアクセスを円滑にするため、現在はフィーダー列車に乗り換える形式がとられています。

WHOOSHがパダララン駅に到着すると、乗客の約9割がここで降車します。フィーダー列車に乗り換えるため、多くの乗客がホーム中央の改札に向かいます。しかし、この改札は一箇所しかないため、大勢の乗客が一斉に集中して大混雑が発生。紙の乗車券をかざす人、スマホのQRコードを探す人が改札前で立ち止まるため、どうしても混雑に拍車がかかります。

乗り換え時には駅のスタッフが誘導にあたっていましたが、それでも改札の数が少ないため、一度に対応できる人数が限られていました。このため、乗り継ぎ客は少し焦りがちな様子で、列車に間に合うか不安を抱えながら改札を通る人も多く見受けられました。WHOOSHの到着に合わせてフィーダー列車の発車時刻も調整されているため、実際には乗り遅れる心配はないのですが、混雑を避けたいという心理が多くの人を急かせているようでした。

フィーダー列車のファーストクラスの特典

ようやく改札を抜け、エスカレーターでホームに降りると、フィーダー列車がすでに到着していました。フィーダー列車は全部で4両編成で、WHOOSHの8両編成に比べると列車自体が短く、特にプレミアムエコノミーの車両は大変な混雑です。立ち乗りの乗客も多く、混雑している車両内ではほとんど座席を確保できない状況でした。

フィーダー列車の4号車はファーストクラスとビジネスクラス専用車両になっており、プレミアムエコノミーの乗客は1号車から3号車に乗車する形です。

今回私はファーストクラスを利用していたため、1号車に乗り込むことができました。ここでは座席が確保されており、他の車両の混雑ぶりとは対照的に、ゆったりとした空間で移動できるのは大きな特典です。

フィーダー列車は将来的に増便が予定されているとのことですが、現時点では座席数が不足しているため、特に週末や混雑時には、プレミアムエコノミーの乗客にとっては厳しい状況です。しかし、ファーストクラスやビジネスクラスの乗客は優先的に座席が確保されており、座って移動できるという点では、特別な価値を感じました。座席は簡素ながらも快適で景色を楽しみながら、移動中もリラックスできる環境が整っており、ファーストクラスの特典を存分に味わうことができました。

自然豊かな風景を楽しみながらバンドンへ

フィーダー列車は、パダララン駅を出発し、約20分でバンドン駅に到着します。

列車は途中、チマヒ駅に停車しますが、快速列車として運行されているため、他の駅は通過していきます。

窓の外には、バンドン周辺の自然豊かな高原都市の景色が広がり、都会の喧騒を抜け出したのを感じさせます。ジャカルタからの移動中とは異なり、バンドン近辺では緑が多く、山々や川が点在する風景が続くため、列車の旅が一層楽しく感じられます。

特にこの高原都市特有の涼しい空気を感じながら、車窓から見える風景を楽しむのは、このフィーダー列車の魅力の一つです。WHOOSHでの高速移動から一転、フィーダー列車ではもう少しゆっくりとしたペースで進み、列車のリズムに合わせて景色を楽しむことができます。

列車はしばらくの間、ジャカルタから続く田園風景を走り、バンドンに近づくにつれて、独特の高原の風景が広がっていきます。乗客もそれぞれ窓の外を眺め、静かな時間を楽しんでいる様子でした。自然の中を走る列車の旅は、リラックスしたい時にぴったりで、移動が旅の一部として楽しめる瞬間でもあります。

バンドン駅到着!列車を乗り継いだ楽しい旅の終わり

20分ほどで列車はバンドン駅に到着しました。列車を降りると、ジャカルタとは明らかに異なる涼しさを感じ、爽やかな風が吹き込んできました。高原都市バンドンならではの気候が、ジャカルタの暑さからの開放感を強く感じさせます。

今回の旅では、スカルノハッタ空港から空港列車、LRT、WHOOSH高速鉄道、そしてフィーダー列車の4つの列車を乗り継いでバンドンまで移動してきました。それぞれの列車が持つ個性と快適さ、そしてジャカルタからバンドンへと変わる風景の移り変わりを楽しむことができたのは、非常に贅沢な体験でした。

特に、ファーストクラスでの移動は、その快適さと特別感を感じさせるもので、長時間の移動でも疲れを感じさせないほどのサービスを提供してくれました。フィーダー列車においても、混雑した状況であっても座席を確保できる安心感があり、列車の旅が一層楽しくなりました。

バンドン駅に降り立つと、長旅を終えた満足感とともに、再びこのルートで訪れたいという気持ちが湧いてきました。列車を乗り継ぎながらの旅は、ただの移動手段ではなく、インドネシアの交通インフラの発展とともに、新たな体験を提供してくれる素晴らしい方法だと実感しました。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。