バンドンの魅力を存分に堪能した後、最後の訪問先は、歴史的なバンドン駅でした。この駅は、インドネシアの鉄道交通の要所として1884年に開業して以来、バンドン都市圏の主要な玄関口として多くの人々に利用され続けています。コロニアル建築と現代的な設備が融合したこの駅は、単なる交通拠点以上の魅力を持ち、バンドンの歴史と文化が感じられる場所です。今回は、バンドン駅での体験や、お土産、フィーダー列車での移動についてご紹介します。
バンドン駅は、インドネシアの鉄道ネットワークの中で重要な役割を果たす拠点です。1884年にオランダ植民地政府によって建設されたこの駅は、長い歴史を持ちながらも、現代的な機能を備えています。コロニアルな建築様式が施された建物は、過去の風格を残しつつ、今も多くの旅行者やビジネスマンに快適な移動手段を提供しています。過去と現在が見事に調和したこの駅の雰囲気は、バンドンの魅力をさらに引き立ててくれます。
バンドン駅の構造は、南北に広がる形で、長距離列車と通勤列車を効率よく運行できるよう設計されています。長距離列車の乗客用待合室は広く、特にエグゼクティブクラスや混合クラスの乗客には、ゆったりと過ごせる豪華なスペースが提供されており、リラックスした時間を楽しむことができます。インターシティ列車の発着点として、ジャカルタ行き「Argo Parahyangan」、スラバヤ行き「Mutiara Selatan」、ソロ行き「Lodaya」など、主要都市への移動が非常に便利です。
さらに、バンドン駅は通勤列車「バンドン・ラヤ通勤線」の拠点でもあり、周辺地域への通勤にも便利です。観光客はもちろん、地元の人々にも欠かせない存在となっている駅です。
バンドン駅を訪れた際には、ぜひお土産探しも楽しんでください。
おすすめは、バンドンの特産品である「Bolu Susu Lembang」。2017年の発売以来、地元の新鮮な牛乳を使用したこのケーキは、観光客に大人気です。柔らかなスポンジケーキにチーズの風味が加わり、絶妙な甘さと香りが楽しめる一品です。オリジナル、チョコレート、バニラなどさまざまなフレーバーが揃っており、自分の好みに合わせて選べるのも嬉しいポイントです。このケーキは日持ちしないため、購入後はできるだけ早く味わうのが理想的です。観光の締めくくりに、バンドンの思い出として持ち帰る人も多いです。
2023年には、新製品「パンケーキ・スス・レムバン」も登場し、こちらもお土産として非常に人気があります。バンドン駅にある店舗で気軽に購入できるので、訪問の際にはぜひ立ち寄ってみてください。
バンドン駅は、ジャカルタ・バンドン高速鉄道「Whoosh」と連携して運行されているフィーダー列車の出発駅でもあります。バンドンからフィーダー列車でパダララン駅に向かい、その後Whooshを利用してジャカルタ市内にアクセスできるため、非常に便利な移動手段です。フィーダー列車の利用手順はシンプルで、専用の入り口で高速鉄道のチケットを提示するだけで乗車が可能です。
フィーダー列車は、バンドン駅からパダララン駅までの料金が高速鉄道のチケットに含まれており、追加料金は必要ありません。列車は途中でチマヒ駅にも停車し、約20分でパダララン駅に到着します。座席は自由席ですが、ファーストクラスとビジネスクラスの乗客は専用車両が用意されており、混雑していても座席を確保できるので、快適に移動できるのが大きな魅力です。一方、プレミアムエコノミーの場合は、場合によっては座席が確保できないこともありますので、早めに乗車することをおすすめします。
この便利なフィーダー列車に乗り、バンドン駅から出発します。