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ベトナム・ホーチミンで満喫!フォーとバインミーの奥深い味わいに感動

ホーチミンの第一印象といえば、大通りを埋め尽くすバイクの群れと、どこからともなく漂ってくる香ばしい料理の匂い。にぎやかな街並みに最初は少し圧倒されるものの、そのエネルギッシュな雰囲気にすぐに引き込まれてしまいます。今回の旅の目的のひとつは、「本場のフォーとバインミーを食べること」。特にホーチミンは屋台グルメの宝庫なので、街中を歩いているだけで食欲が刺激されっぱなし。そんな欲望に正直になって、さっそく地元の人気店や屋台でグルメ三昧してきました。

ローカルの人気店「Phở Quỳnh」でフォーを堪能

お店の場所と雰囲気

最初に向かったのは、ブイビエン(Bùi Viện)近くにある「Phở Quỳnh」。バックパッカーが集まるエリアとして有名なブイビエン通り周辺は、日中はゆるやかな観光地の雰囲気ですが、夜になるとバーやカフェが軒を連ね、音楽が鳴り響く賑やかな歓楽街へと変貌します。そんな国際色豊かな雰囲気を楽しみながら歩いていると、ほどなくして「Phở Quỳnh」の看板を発見。

店先は意外とこぢんまりとしており、派手な装飾はありませんが、絶え間なく出入りするお客さんがいるのですぐに分かります。中に入るとテーブルがぎっしり並び、地元の常連客から観光客まで幅広い層でにぎわっていました。エアコンや扇風機が作動しているので、外の蒸し暑さから解放され、ゆっくりと食事を楽しめるのがうれしいところです。

メニューと注文方法

メニューにはベトナム語と英語が併記されており、牛肉・鶏肉・海鮮・特製など、フォーの種類が豊富。どれにしようか迷いますが、ここは王道の「牛肉のフォー」をチョイスしました。価格は日本円で数百円程度とリーズナブルなので、気になるものがあればいくつか追加注文するのも良いかもしれません。店員さんは観光客にも慣れているらしく、笑顔でテキパキ注文を取ってくれました。

一番シンプルな牛肉のフォー

数分ほど待っていると、大きな丼に湯気が立ち上るフォーが運ばれてきます。

スープ:澄んだ色合いのスープに牛骨の旨味がしっかりと溶け込んでおり、口に含むと思った以上にコクがあるのに後味はあっさりしていて、深い余韻が残ります。

麺:米粉の麺は柔らかめで、するすると喉を通っていく感触。麺自体のほのかな甘みがスープと相性ばっちりです。

牛肉&薬味:薄切り牛肉は半生状態でサーブされることが多く、スープの熱でちょうど良い火の通り方になり絶妙な食感に。パクチーやネギ、バジルなどの薬味が彩りを添え、爽やかな香りでさらに食欲をそそります。

テーブルにはチリソース、ニンニクの酢漬け、唐辛子オイル、ライムなどさまざまな調味料が置いてあるので、ピリ辛や酸味をプラスして味変を楽しむことも。個人的には、程よい酸味を与えるニンニクの酢漬けとライムを追加するのがお気に入りです。最初はスープ本来の味を堪能し、途中から少しパンチを効かせると二度おいしく味わえます。

「Phở Quỳnh」のフォーは、地元の人にも観光客にも愛される理由がよくわかる、親しみやすくもしっかりとコクのある一杯。食後に重さや油っこさが残らないので、これからの観光やショッピングにパワフルに臨めるのも魅力です。

屋台バインミーを手に、公園でローカル気分を満喫

ベトナムのソウルフード「バインミー」

続いて、ベトナムを代表する軽食のひとつ「バインミー」も見逃せません。フランス植民地時代の名残として根付いたフランスパン文化と、ベトナムの豊富な食材が融合したサンドイッチで、肉や野菜、香草、パテなどがぎっしり詰め込まれています。外はカリッ、中はふんわりのパン生地が特徴で、ポータブルかつリーズナブルなため、地元の人たちにとっては朝食やランチ、時にはおやつとして欠かせないソウルフードになっています。

屋台の見つけ方と雰囲気

ホーチミンのあちこちにバインミーの屋台があるので、特別なリサーチをしなくてもOK。カラーのパラソルを広げたワゴンや簡易的なショーケースが道端に出ていることも多いです。今回立ち寄ったのは道端で見つけた屋台。フランスパンが山積みになっていて、ちょうど焼き立てが並んでいる光景に惹かれ、足を止めました。威勢の良いおばちゃんが「Bánh mì, one please」と伝えると手際よくパンをカットし、具材を詰め込んでくれます。

メニュー表がない場合でも、指差しや片言の英語、日本語でなんとかなるのが屋台の面白さ。今回は「おまかせスタイル」で作ってもらい、パテやハム、なます(大根・人参の甘酢漬け)、香草などがたっぷり入った“王道のバインミー”が完成しました。価格は3万ドン(約180円)程度とお手頃で、旅行中にはうれしい価格帯です。

公園でのんびり味わう

出来立てのバインミーを持って向かったのは、緑豊かな9月23日公園。旧サイゴン駅の鉄道跡地に造られた細長い公園で、ファングーラオ通りに沿って位置し、ベンタイン市場からも近い便利な場所です。この公園の名前は、1945年9月23日にフランス軍に対して市民が抵抗し勝利を収めた「南部抗戦の日」に由来するのだとか。

大きな木々の下、ベンチに腰を下ろして一口頬張ると、フランスパンのカリッとした噛みごたえと、トロッとしたパテやハムの旨味、シャキシャキのなますやキュウリが次々に舌を楽しませてくれます。香草の爽やかな香りがアクセントになり、食べ進めるほどに味わいが深まるのがたまりません。バイクの騒音も少し離れた公園の中ではBGM程度に聞こえるだけで、日差しを遮る木陰でゆったり過ごす時間は本当に心地よいもの。気軽に買える屋台グルメだからこそ、自分のお気に入りの場所で自由に食べる楽しみを満喫できます。

まとめ

こうして迎えたホーチミン初日は、フォーとバインミーというベトナムを代表する二大グルメをしっかり堪能。どちらもローカル価格で気軽に楽しめるうえに味わいの奥深さがあり、食べるほどに「これが地元の食文化か」と実感させてくれます。シンプルな料理だからこそ、お店や屋台によって微妙に異なる味わいが楽しめ、何度食べても飽きないのがベトナムグルメの魅力。食事を通じて地元の日常を肌で感じられるのは、旅行者にとって大きな喜びです。フォーやバインミーを片手に、活気に満ちたホーチミンの街を散策していると、本当に「ベトナムに来てよかった!」という気持ちが湧きあがってきます。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。