【インドネシア】マカッサルで洪水が発生!住宅や道路が冠水
マカッサルでは、12月5日から3日3晩雨が降り続けてところどころ洪水が発生しました。土砂降りとはこのことを言うのでしょうが、とにかく雨の水の行き場をなくし住宅や道路に押し寄せてきました。現在は雨も収まり大分水がなくなり小康状態ですが、再度大雨が降れば同じような被害が出る可能性があります。
マカッサルは低地にできた大都市
南スラウェシ州の州都であるマカッサル市は、百万人以上の人口を持ち、東部インドネシアの社会経済の中心として発展を続けています。
しかしながら、その急激な都市化により、マカッサル市及びその周辺は毎年のように雨期の洪水、乾期の水不足に悩まされてきました。
マカッサルの旧市街は、海岸に近い平坦な西部にあり最高地点での4m未満の標高となっています。標高3m以上の地域は古くからの高級住宅街や官庁当の公共施設が建っている場所です。大半の市街地は2~3mの範囲にあります。
最近開発が進んでいる東部地域は低湿地を埋め立てたところが多く、北東部は低湿地の状態が海まで続いています。低湿地の地域は伝統的な2mの高さがある高床式の木造住宅が多いので水の被害は免れますが、ほとんどが農村地域に限定されていて、人口密度が高い地域は、床下を住居としているので、ひとたび洪水が起きると床上まで浸水してしまい、かなり不衛生な状態となります。
洪水の原因
もともとマカッサルの大部分が標高の低い平らな土地に、コンクリートで道路や住宅が建設されているので水はけが悪く、雨が降り続けるとちょっとした窪みに向かって水が集中して流れ混んできます。
道路の両側には、側溝があり水が流れる状態にはなっていますが、ゴミが詰まって泥となり水が流れにくい状態となっています。
雨期なので、雨が降るのは仕方ないことですが、普段は雨の時間は短く晴れたり曇ったりして天気が変わるので、雨の水がそんなに溜まることはありませんが、今回の大雨は3日間ずっと降り続きましたので、さすがに許容を超えた水が押し寄せてきてしまった状態でした。
道路は、車やバイクが水に浸り立往生や故障で渋滞となり大混乱となっていました。幸いにも大きな人的被害は報告されていないので良かったですが、マカッサルに住む地元民もこんなに大雨と洪水になったのは初めてだと言っていました。
これからまだまだ、雨期が続きますので、大雨洪水には注意が必要ですね。
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