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マカッサル近郊のバンティムルン自然保護区での癒しの小旅行へ!

マカッサルから車でわずかな距離にあるバンティムルン・ボルサラング(Bantimurung Bulusaraung)国立公園は、「蝶の王国」として知られています。ここでは、多種多様な蝶が生息しており、流れ落ちる滝と豊かな緑が、自然との再びのつながりを感じさせ、インドネシアの野生動物の美しさを目の当たりにする魅力的な日帰り旅行を提供します。今回は、マカッサル近郊にある蝶の谷、バンティムルン自然保護区をご紹介します。

バンティムルンとは

マカッサルから車で約1時間の場所に位置するバンティムルン自然保護区は、19世紀半ばにイギリスの博物学者ウォーレスが訪れ、多くの新種の蝶を採集し、ここにしか生息しない珍しい蝶を多数発見しました。その後、「蝶の谷」と呼ばれるようになりました。美しい渓谷と豊かな自然が残るこの保護区は、国立公園に指定されています。バンティムルンの入口では、巨大な蝶と猿のモニュメントが目印となっています。

蝶の谷

入口で入場料(ローカル価格3万ルピア)を支払い、バンティムルンに入ります。広大な森林には大きな滝や鍾乳洞があります。自然豊かで涼しいこの公園は、週末になるとマカッサル周辺から地元のインドネシア人が癒しを求めて大勢訪れます。

土曜日の昼頃に到着した際には、すでに多くの観光客が涼を求めていました。

蝶の谷といえども、入口近くの滝周辺には蝶をほとんど見ることができませんが、蝶の博物館がありますので、立ち寄ることをお勧めします。蝶に詳しくなくても、この博物館を訪れると良いでしょう。

博物館内には多くの蝶の標本が展示されており、驚くほど大きな蝶や、恐らく絶滅したであろう蝶も展示されています

。入場料5千ルピア(約47円)を支払いますが、数分で見終わるほどの小さな博物館です。

一部の展示品は劣化しているものの、奥には生きている蝶の保護施設があり、案内してもらいました。

網で囲まれた施設内では、多くの蝶を近くで観察することができ、珍しい色とりどりの蝶が舞う姿は非常に感動的でした。地元の観光客もほとんど訪れないので、静かにゆっくりと蝶を観察できるため、蝶好きには理想的な施設です。

バンティムルン滝

バンティムルンで特に有名なのは滝です。幅約20メートルのこの滝は、絶好の川遊びの場所ですが、雨季には水量が増え、恐ろしいほどですので、滝に近づくのは危険です。レンタルの浮き輪で楽しむ天然のウォータースライダーが人気ですが、水量が多いため、挑戦する人は少なめです。

滝の横には階段があり、滝の上まで登ると、そこから小さなトレッキングルートが始まります。

ルートはよく整備されており、川沿いの森の中を進む遊歩道は舗装されているので、軽装でも大丈夫ですが、サンダルでは足が痛くなるかもしれませんので、靴での訪問がお勧めです。滝のそばは多くの観光客で賑わっていますが、遊歩道を進むと静かな雰囲気に変わります。

約1km森の中を歩くと、途中で休憩ができる場所もあり、水やジュースを飲むこともできます。遊歩道を進むと、奥には小さな滝が現れ、非常に景色の良い場所です。カヤックのレンタルもありますので、時間があれば川でのカヤック体験も楽しめます。

自然の蝶の舞に感動

水辺の砂地を見ると、無数の蝶が川の近くの地面にいます。ここでは自然の蝶を観察することができます。ゆっくり近づけば蝶は飛び立たず、近くから観察できます。蝶が水辺に集まる理由はまだ完全にはわかっていませんが、ナトリウムなど体に必要な栄養成分を補給しているとされています。水分を補給することで体温調整をしているようです。イギリスのウォーレスはこの地を訪れ、多くの新種の蝶を発見しました。その当時、この地域はまだ未開の地だったのでしょうが、今でもすぐそばでこのような蝶の生態に触れることができるのは感動的です。色とりどりの蝶が舞う様子は、なかなか見られない珍しい光景でした。

自然の蝶が舞う姿を見た後は、洞窟探検が待っています。次回に続きます。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。