夕陽はなぜ心が癒やされるのか? インドネシア南スラウェシ州バル県
夕陽はなぜ心が癒やされるのか?
インドネシア南スラウェシ州は、夕陽を見るスポットがたくさんあり、多くの人を楽しませています。なぜ、人々は夕陽に惹かれるのでしょうか。
南スラウェシ州は海に囲まれている
南スラウェシ州は、スラウェシ島の南西半島部にあるインドネシアの州です。州都はマカッサルになります。1964年に南東スラウェシ州、2004年西スラウェシ州が分離しました。
スラウェシ島内では、この地域が最も人口密度が高く平地が多いため、広く稲作がおこなわれています。北部のトラジャ地方は、観光地やコーヒーの生産地として知られています。
南スラウェシ州は20の県と3つの市部(マカッサル、パレポ、パレパレ)に分けられています。
南スラウェシ州のスラウェシ島の南側に位置するため、東と南と西が海に囲まれている関係で、漁業も多く行われている地域です。魚の宝庫で、いろいろな魚を漁獲して生計を立てている漁師もたくさんいます。
バルの夕陽
西側の海では、夕陽を見るスポットがたくさんあり、多くの人を楽しませています。特に夕陽が美しかった、バル県の夕陽をご紹介します。
バル県は、南スラウェシの中間部に位置しています。人口は170,000人程の小さな県です。
この地域は、南スラウェシ州の州都であるマカッサルの北約100 kmにあるスラウェシ島の本土の西部にあります。
バル県の海岸線は87Kmに達しているので、南スラウェシ州で最も長い海岸がある地区です。
ちょうど夕方6時に夕陽が落ちる時間になると、アザーンの音とともに海岸線はオレンジ色に染まり、太陽がゆっくり海に近づき、色を刻々と変化させながら海の中に沈む情景は雄大で、心が安らぐ瞬間です。
なぜ、人は夕陽に惹かれるのか
なんとなくとか、夕陽のオレンジ色に心が癒される、きれいだ!
気持ちが浄化される、いろんな感情があるでしょう。
夕陽のオレンジは、古代から変わらない色のひとつ。
昔から、夕陽のオレンジを眺める時には一日が終わり、家に帰り、焚火を囲みながら、疲れをいやす時間。そこには食事があり、家族との会話があり、群れの中にいる安心感を実感したことでしょう。
夕陽のオレンジを眺めた時に起こる感情は「ほっとする懐かしさ」だと聞いたことがあります。
夕焼け小焼けの赤とんぼ~という童謡があるように
オレンジと夕暮れ時は、記憶的に「子どものころ」や「故郷」と結びつきやすい色でもあります。
子どものころは、明かりが灯る家に帰ると「ほっと」します。
太陽の光が弱まる夕暮れ時は、副交感神経が優位になりはじめ徐々に休みモードへと心も体もペースダウンしていく時間。つまり「ほっと」し始める時間となります
温かみを感じるオレンジは、やっぱり気持ちを「ほっと」させてくれます。
夕陽を眺めに、海に集まる人たちはみんなどこか「ほっと」した気持ちを求めに来るのかもしれません。