バティックエアは、インドネシアの伝統的な布地の特産品バティックを由来としており、機体の外装にもバティックの柄が描かれています。
親会社であるライオンエアはフルサービスの航空会社としてバティックエアを設立し、ライオンエアからリースしたボーイング737-900ERを使用して2013年5月に操業を開始しました。
ライオンエアはインドネシアの格安航空会社として知られていますが、バティックエアはすべての座席に個人用モニターを設置し、機内食を無料で提供したりするなどといったワンランク上のサービスを行っています。格安航空会社が運営するフルサービスキャリアとしてはバティックエアが世界初とのことです。
バティックエア設立当初は737-900ERがメインでしたが、現在はエアバスA320-200を主力として運用されています。フルサービスキャリアの航空会社として2クラスの座席が取り付けられ、エコノミークラスでは144席32インチ(81 cm)、ビジネスクラス12席45インチ(114 cm)のライオンエアとは違う、ゆったりとしたシートが魅力です。また、すべての座席にパーソナルテレビ(機内エンターテイメントシステム)、軽食、無料の食事、無料の手荷物(ビジネスクラス30Kg、エコノミークラス20Kg)を提供しています。
インドネシア国営のガルーダ・インドネシアの対抗として、インドネシアのドル箱主力路線を中心に運行されています。
マカッサルのハサヌディン国際空港でチェックインですが、ライオンエア・バティックエアのカウンターは激混みでした。ライオンエア系の国内線は、ガルーダ・インドネシア航空の運賃が高すぎるので、少しでも安いチケットがあるライオンエア・バティックエアに乗ります。特にインドネシアでは引っ越しするかのような大量の荷物を飛行機に乗せる人が多く、余計にチェックインに時間がかかります。インドネシアの国内線に乗る際は、余裕をもって空港に到着することをおすすめします。
前方にビジネスクラスがあり、エコノミーのシートは3-3列です。ガルーダ・インドネシアのB737-800と比べるとバティックのA320の方が広く余裕が感じます。
機材も比較的新しく、モニターも最新のものでした。モニターはガルーダ・インドネシア航空もついていますが、一昔前のタイプですので、画面もはるかにバティックの方がキレイです。USB充電ポートも完備されていて便利です。
機内食は、飛行時間がスラバヤまで約1時間と短いため、パンとマフィンと水が配られました。パサパサのパンでそんなにおいしくないので、食べない人も多いですね。
マカッサルとスラバヤは時差が1時間ありますので、飛行時間が1時間ですと出発と到着が同じような時間になりますので不思議な感覚になります。
スラバヤ到着では、沖止めとなりバスでターミナル移動となりました。
いつもは、ガルーダ・インドネシア航空ばかりを利用していますが、バティックエアも負けていない機材とサービスでした。今までは搭乗機会がなく、ほとんど利用していませんでしたが、都合が合えば次回もバティックエアを利用してみたいと思います。