バティックエアは、インドネシアのLCCライオンエアが設立したFSC(フルサービスキャリア)となります。2022年12月にマカッサルからシンガポールまで初めての国際線開設となり今回の利用が初めてとなります。搭乗も済ませ、いよいよ出発時間となりました。バティックエアのフルサービスを楽しみにしていたのですが、残念な結果となりました。
シンガポール行ID7294便は、マカッサル11時45分発ですが、ほぼ定刻で出発となります。国内線はいつでも遅れるイメージがあるのですが、さすが国際線となるときっちり出発していきます。天候は朝からあいにく雨模様ですが、すばらしいフライトを期待したいと思います。
窓には水滴がついていて、外の様子が見えにくい状況ですが滑走路から速度を上げて離陸すると水滴が吹き飛んで良く見えるようになりました。
しばらく雲の中を飛行していきますが、雲の上部まで差し掛かると少し明るくなってきました。
しばらくすると安定飛行となりシートベルトサインも消灯しました。バティックエアには個人用モニターがあるので、飛行位置でも確認しようとスイッチを入れようとしましたが、画面は真っ黒のままで何も映りません。おかしなと何度か試してみましたがスイッチが入らないようです。隣が空席だったので確かめてみると症状は一緒でまったく機能していない状態でした。
周りを見渡してみると画面がすべて真っ黒のままになっています。国内線搭乗ではちゃんと機能しているので、モニターが壊れているか調子が悪いのでしょう。この件に関してアナウンスなどがなく、目の前が真っ黒の画面で映らないのが当たり前のような感じになっています。細かい事は気にするなと言わんばかりですが、国際線なのでちゃんと整備して欲しいものです。個人用画面も見れないとはLCCと変わらないなと思いながらフライト情報でどこを飛行しているか確認したかったので残念でした。
お待ちかねの機内食の時間がやってきました。朝食も空港で食べれば良いだろうと抜いていてフライト前にいつもはラウンジで軽く食事してから搭乗するのですが、チェックイン確認作業や出国手続きなどで2時間以上かかり結局ラウンジには行けず、国際線荷物検査で水のペットボトルは回収され、出国した後は売店も何もない薄暗い待合室で待っていたため飲まず食わずの状態が続いていました。国際線なのだから、最初にペットボトルの水くらい配布されても良さそうですが、フルサービスキャリアのバティックエアでも、日本のような気の利いたようなサービスは全くありません。
食事の時間となり機内食をCAさんが手早く配布しています。
妙に配布が早いなと思った瞬間に手渡されたのは細長い箱ひとつと、ストローを刺すタイプの水が配られました。
なんか見覚えがある箱だなと思いながら開けると、コッペパンとマフィンだけです。これこそ、先日ジャカルタからマカッサルに夜中移動した時に提供されたパンと一緒でした。その時は夜中の飛行時間だったので、食べない人は箱のまま持ち帰れるので良かったのですが、国際線の機内食がパンだけとは残念すぎます。しかもパサパサのパンとマフィンなので口の中の水分がすべて無くなります。
以前のバティックエアは国内線でもホットミールでナシゴレンなどを提供していて、ガルーダ・インドネシアに対抗していたのですが、最近のバティックエアは、ライオンエアの効率化の波にさらされてしまってLCCに成り下がってしまったのか思えるほどひどいです。水もストローで刺すタイプなので、飲みきらないと水が漏れてしまうものです。水くらい蓋付きのペットボトルで提供してほしいものです。
国際線だからと機内食を過度に期待したのが間違いでした。これならシンガポール航空のLCCであるスクートでマカッサルからシンガポールに移動したほうが良かったかもしれません。フルサービスキャリアのバティックエアを選択したのに残念でなりません。シンガポールに到着したらラウンジで思いっきり食べるしかないと、気持ちの切り替えをするしかありません。ガルーダ・インドネシア航空がやっぱりインドネシアではナンバーワンだなと再確認しました。