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ウイングスエアのプロペラ飛行機に搭乗!南東スラウェシ州ブトン島の玄関口バウバウへ

インドネシアの島々を巡る旅は、どの場所にも独自の歴史と文化が息づいています。そんな中、今回の目的地は、かつて強大なブトン王国の中心地であったバウバウ。観光地としての知名度はまだ低いものの、この都市は豊かな歴史的背景と独特の文化に彩られています。旅の最終目的地は、世界的にも有名なダイビングスポット・ワカトビのワンギワンギ島ですが、まずはこのバウバウという街に立ち寄ることになりました。

ウイングスエアのプロペラ機に乗って、インドネシアの空と海を眺めながら、未知の場所への期待を胸に旅が始まります。マカッサルからバウバウへの飛行機搭乗までの様子をお伝えします。

バウバウへの訪問とワカトビへの旅

今回の訪問先は、南東スラウェシ州の歴史と自然が豊かな都市、バウバウです。バウバウは、かつてブトン王国の中心地として栄えた場所で、その独特の文化や歴史的な背景が色濃く残っています。最終目的地は、インドネシアの中でも特に美しい海域として知られるワカトビ県のワンギワンギ島です。この島は、世界的にも有名なダイビングスポットであり、珊瑚礁が広がる自然豊かな場所ですが、何より漁業が盛んなことでも知られています。

コロナ以前は、州都ケンダリから直接ワンギワンギ島へ飛行機で移動できましたが、現在そのフライトは休止中です。そのため、今回は一度バウバウに立ち寄ることになりました。この都市は、ブトン島に位置し、歴史的にも地理的にも重要な役割を果たしている場所です。バウバウは観光地としての知名度はそれほど高くありませんが、以前から個人的に興味があり、訪れてみたいと思っていました。短期間の滞在ではありますが、どんな体験ができるのか、今から非常に楽しみです。

マカッサル空港での待ち時間とフライト情報

マカッサル空港(スルタン・ハサヌディン国際空港)に到着した時、14時10分発のIW1314便でバウバウへ向かう予定でした。しかし、出発直前に飛行機が欠航となり、急遽、15時45分発のIW1306便に振り替えられることになりました。南東スラウェシの小都市バウバウへの直行便が1日に2便も飛んでいることに驚きましたが、実はこれは人数によって便を集約することが日常的に行われているようです。このような運用方法が、バウバウのような都市では特に一般的のようで、フライトスケジュールの柔軟さが求められているのかもしれません。

しかし、天候や機材トラブルなどの理由で欠航になることが多いウイングスエアでは、帰りの便がどうなるか少々不安です。特にバウバウのような小規模な空港の場合、フライトがキャンセルされると次の便まで待たされることがしばしばあるようです。それでも、無事にチェックインを済ませ、制限エリア内に入りました。空港内は比較的整備されており、国内線利用者向けのショップや飲食店も揃っていて、短い待ち時間も快適に過ごすことができました。

ラウンジでのひと時とバウバウの調査

制限エリアに入ってから出発まで1時間ほどあったため、空港内のラウンジで一息入れることにしました。ラウンジは混雑しておらず、軽食や飲み物が提供されており、ゆっくりと過ごすことができました。この空間で一息つきながら、次の目的地であるバウバウについて少し調べてみました。

バウバウは、南東スラウェシ州のブトン島に位置する都市で、面積は295平方キロメートル、人口は約16万人(2023年時点)です。バウバウはブトン島地域の経済の中心地であり、南東スラウェシ州で州都ケンダリに次ぐ2番目に大きな都市です。南東スラウェシ州の沿岸地域や島々への玄関口としての役割を果たしており、バウバウからはさまざまな観光地や歴史的な遺産へのアクセスが可能です。

マカッサルからバウバウまでは、ウイングスエアのフライトで約1時間。飛行機からは、美しいインドネシアの島々が点在する海域の風景を楽しむことができるはずです。また、州都ケンダリからは高速船で約5時間かかりますが、バウバウは経済的にも文化的にも重要な拠点であるため、多くの人が訪れる場所です。

ブトン王国の歴史とバウバウの魅力

バウバウは、かつてブトン王国の中心地として栄えました。ブトン王国は、この地域全体に影響を及ぼした強力な王国であり、今でもその歴史の痕跡が街のあちこちに残されています。特に、古代の砦や城門など、歴史的な遺産は観光客にとっても興味深いスポットです。ブトン王国の首都としての栄光は、現代のバウバウにも影響を与えており、伝統的な文化や建築物が至る所で見られます。

バウバウは、ブトン王国の歴史を今に伝える貴重な都市であるだけでなく、その地理的な重要性も高まっています。観光地としての開発はまだ始まったばかりですが、この地域に根付いた文化と歴史は、訪れる人々に新たな発見と学びを提供します。バウバウにはまだ観光地としての知名度はそれほどありませんが、その分、訪れる人々にとっては、混雑した観光地とは違った静かな魅力を楽しむことができます。

バウバウの名前に秘められた意味と歴史

「バウバウ」という地名には、いくつかの由来が存在します。最も有力とされているのは、Wolio語で「新しい」を意味する「bhaau」という言葉です。この言葉は、ブトン王国が新しく発展していく時代に、この地域が急速に成長したことを示していると言われています。他にも、「bau」がマレー語で「匂い」を意味し、バウバウがかつて港町として魚市場が賑わい、特有の匂いが漂っていたことに由来するとする説もあります。さらに、ブギス族の貴族の称号「Andi Bau」に由来する説もありますが、これらの説の中ではWolio語の「新しい」という意味に基づく説が最も有力とされています。

いずれにせよ、バウバウという名前には、この地域の歴史的な背景や文化的な意味が深く関わっており、街自体の発展とともにその由来も重要な意味を持っています。これからバウバウを訪れることを通じて、その歴史的な背景を直接感じることができるのは非常に楽しみです。

フライトが楽しみ

バウバウは、ブトン島の歴史的な中心地としての役割を持ち、今後観光地としても注目される可能性を秘めています。観光地としてはまだそれほど知名度が高くないものの、その静かで落ち着いた雰囲気や、歴史的な背景に基づいた魅力がたくさん詰まっています。バウバウという名前に込められた意味や、地域文化の多様性は、この街をさらに特別なものにしています。

今回の旅では、バウバウという新しい都市でどんな発見が待っているのか、非常に楽しみです。そして、この歴史と文化に満ちた都市で、素晴らしい体験ができることを期待しています。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。