今年もやってきましたビックマック指数です。英国の経済専門紙「エコノミスト」2021年7月発表した最新版です。世界各地で販売されているビックマックの値段がどれくらいの差になっているのかで各国の経済状況を把握するための指標として使用されています。
マクドナルドは、世界に100カ国以上店舗を持っており、その中でも「ビックマック」は世界中でもほぼ一緒の品質のものが販売されているので、ビックマックの販売価格を比較すれば、その国の通貨の購買力を比較しやすいと考えたのがビックマック指数(Big Mac Index)です。同じような経済指標として、スターバックス指数(トールラテ指数)などもあります。
ビックマックの価格は、原材料費や店舗の光熱費、店員の労働賃金などのさまざまな要因で決定します。現地価格の違い(ビックマックの価格の違い)から、為替レートがどうあるべきかを表します。
ビックマック指数は、米国ドル(USドル)が基準となっていて、各国のビックマック価格を現時点のUSドルに変換したドルの値段と、米国のビックマックの価格で割った計算で算出され、実際為替レートと比較して、過大評価もしくは過小評価しているかの順番となります。
こちらが2021年7月の最新版のビックマック指数です。
2021年7月時点の為替レート(1ドル=109.94円)
インドネシアのビックマックの価格は34,000ルピアです。ドル・ルピアの為替レートが1ドル=14,517ルピアですので、2.34ドルとなります。
米国の価格は5.65ドルですので、58.5%も安く買えることになります。つまり、インドネシアルピアは、USドルに対して58.5%過小評価されているという結果となりました。
2020年7月時点のインドネシアのビックマック指数は58.8%でしたので、1年後もほとんど変わっていないことがわかります。
ドル・ルピアの為替も2020年7月時点は1ドル=14,435ルピアでしたので、ほとんど変化していません。
円で換算してもインドネシアでのビックマック価格は257円と日本で買う390円よりも安く買えてしまいます。
インドネシアは、他国に比べてもビックマックの価格が安いことがわかります。是非インドネシアに行った際は、マクドナルドを見つけて、価格チェックすると面白いと思います。