【インドネシア】伝統的な花柄ケーキ「ビンカ」とは何?
インドネシアのカリマンタンでは、伝統的な花柄のケーキがあります。ラマダン中に食べるケーキのひとつです。形がかわいい伝統的なケーキ「ビンカ」についてお話します。
ビンカとは
インドネシア各地域には、ラマダン特有のおいしい食べ物がたくさんあります。南カリマンタンの多くの人々が断食明けに食べる伝統的なケーキが「ビンカ」です。
ビンカは、結婚式、生まれたばかりの赤ちゃんへの感謝祭、ラマダンなどの特別な機会に提供される南カリマンタンのバンジャル地方伝統のケーキの1つです。南カリマンタンの主要民族であるバンジャラ人にとって、ラマダン中の断食後には「ビンカ」を食べる習慣があります。
材料は?作り方は?
小麦粉、砂糖、アヒルの卵、ゆでて細かく切ったジャガイモ、ゆでたココナッツミルクなど、ケーキの材料を準備することから始まります。
ただし、ジャガイモは混ぜるのではなく、ザラザラとした食感を残すために千切りにします。
次に、直径15cmの花柄の型に流し込み、上火で1時間半、下火で30分焼きます。
揺れる花びら
甘くてやわらかい食感にして花柄で焼くケーキである「ビンカ」ですが、地元では「ケンバンゴヤン」と呼ばれています。「揺れる花びら」を意味します。
「ケンパンゴヤン」には地元には哲学があって、ケーキの「花柄の形」に例え、浮き沈み、良い時も悪い時もあり必ずしも順調ではない人間の生活を表しています。
昼間の断食を終え、お腹が空いている際に食べる甘くやさしい触感が、食べ物のありがたさに通じ、人生のありがたみも感じながら、断食明けのお腹にもやさしい「ビンカ」を楽しむ場面が想像できます。
インドネシア語ですが、作り方のYouTubeを紹介します。
ビンカは簡単な材料で作れるので、一度試してみたいですね。