スラヤールへの旅!マカッサルからシンジャイ経由でビラへ!
インドネシアの南スラウェシ州には、美しい自然と豊かな文化が息づく多くの島々が点在しています。その中でも特に魅力的なのが、スラヤール島です。島の美しいビーチと透明な海、そして豊かな海洋生物が訪れる人々を魅了します。しかし、スラヤール島への旅は決して簡単ではありません。飛行機が運休中のため、陸路と海路を駆使してたどり着かなければならないのです。
今回の旅では、マカッサルを出発し、山を越えてシンジャイを訪れた後、ブルクンバ県のビラを経由してスラヤール島へ向かいます。道中の困難と美しい風景、そして心温まる出会いが待っているこの旅は、間違いなく忘れられないものとなるでしょう。それでは、スラヤールへの旅を始めましょう。
スラヤール島の概要
スラヤール島は、南スラウェシ州の南端に位置する細長い島スラヤール県の県都はベンテン(Benteng)市で南北に約80km、東西に約15kmの大きさになる比較的大きな島です。ベンテン市の近くにArupala 空港があり、マカッサルから航空機で約45分で行くことができまるのですが現在は運休中のため、スラヤール島への旅行はマカッサル市から陸路と船を使って移動するしかありません。今回は、マカッサルから山を超えたシンジャイという街を訪問した後に、ブルクンバ県のビラというフェリーの基地及び、スラウェシ本島の南端に位置するビラへと向かいます。
マカッサル出発
南スラウェシ内の移動はとても大変です。高速道路は市内からマカッサル・ハサヌディン空港までしかなく、その後は一般道を通っての移動となります。シンジャイまでは約160km、4時間ほどかかるため、シンジャイには昼頃に到着したいので、朝7時にマカッサルを出発することにしました。
出発の朝は晴れ渡り、澄んだ青空が広がっていました。車は順調にマカッサル市内を抜け、空港を過ぎた後も快適に走行します。最初の目的地であるバンティムルは「蝶の谷」として知られており、美しい風景を楽しみながらのドライブが続きます。しかし、山の中に入ると次第に道が曲がりくねり、険しい山道が現れ始めました。
シンジャイまでの道のり
山道を進むにつれ、道路の拡張工事が目立つようになります。完成している部分もあるものの、まだまだ工事中の区間も多く、慎重な運転が必要です。途中、急に車の流れが止まりました。
先を確認すると、とうもろこしを運ぶトラックが横転しており、道路が完全に封鎖されていました。
この区間は道が狭く、カーブがきついため、大型のトラックが多く通ると特に危険です。しかも、工事用のトラックが道路脇に停車しているため、交通の流れが一層悪化していました。1時間ほど待った後、ようやく道路が再開され、車の流れも少しずつ動き始めました。
その後も山中の悪路を慎重に進み、マカッサルを出発してから6時間後、ようやくシンジャイの街に到着しました。シンジャイは前回訪問したのが2021年で、3年ぶりの再訪となります。
シンジャイからビラへの移動
シンジャイでは魚を扱うサプライヤーとの面談を終え、再び車に乗り込み、次の目的地であるビラへと向かいます。シンジャイからビラへの道のりは、約120km、3時間の旅です。
途中、海岸線沿いの絶景を楽しむことができるのですが、あいにくの雨模様で景色を楽しむことはできませんでした。
シンジャイを出発してから1時間ほど走ると、雨も止み、雲の合間から日差しが差し込むようになりました。道中、休憩を挟みつつ、ビラへと向かいます。
途中、幾つかの村を通り過ぎ、休息を挟みながら移動していきます。
ようやくビラに到着したのは夕方の17時過ぎでした。ビラはスラヤールまでのフェリーの基地として知られ、スラウェシ本島の南端に位置しています。今回はビラで1泊するため、ビラ海岸にあるSAME RESORTホテルに宿泊することにしました。
ビラでのすばらしい夕陽を堪能
SAME RESORTホテルにチェックインし、部屋に荷物を置いた後、ビラの海岸で夕陽を眺めました。車での長旅の疲れを癒やすかのように、夕陽は刻々と色を変え、壮大な景色を見せてくれました。オレンジ色からピンク色、そして紫色へと変わる空はまさに絵画のようでした。
波の音を聞きながら、ビーチに腰を下ろし、沈む夕陽を見つめていると、旅の疲れが一気に癒されるのを感じました。海の彼方に沈む太陽は、まるで日常の喧騒を忘れさせてくれるかのようで、その瞬間、ここまでの旅の苦労も全て報われたような気がしました。
翌朝早く、ビラからフェリーに乗り、スラヤール島へ向かう予定です。
ビラでのひとときは、旅の疲れを癒し、次の日のスラヤール島への期待感を高める素晴らしい時間となりました。