ジャカルタから涼を求めて!電車で行くボゴール高原の旅
ボゴールは、ジャカルタに住む人々にとって週末の避暑地として知られています。ジャカルタの暑さや喧騒を離れ、自然の中で涼しさを満喫できる場所として、多くの人が訪れるこの街。今回、私は約5年ぶりにボゴールへ足を運ぶことにしました。のんびりとリフレッシュできる週末を過ごそうという計画です。さらに、ジャカルタからボゴールまでは、通勤電車(KRL)を使って移動することに決めました。普段の渋滞を避け、電車でのんびりと景色を楽しむ予定でしたが、思わぬ混雑が待っていました。
ボゴールへ
ジャカルタに住んでいると、週末に涼を求めてボゴールに出かける人が多いという話をよく耳にしていました。ボゴールは「避暑地」として知られており、標高が高いためジャカルタよりも気温が低く、特に週末には多くのジャカルタ市民が訪れる人気のスポットです。久しぶりにその涼しさを体験したいと思い、5年ぶりにボゴールへの旅を計画しました。
以前ボゴールを訪れた際はボゴール植物園やプンチャックの茶畑などを巡りましたが、今回は自然の中でリラックスすることを主な目的としました。さらに、今回は通勤電車(KRL)を利用して、ジャカルタ中心部から直接ボゴールに向かうことにしました。電車の旅は渋滞を避け、時間を有効に使える利点がありますが、今回は週末の混雑も予想されるため、ある程度の覚悟をしていました。
大混雑のマンガライ駅からボゴールへ
朝早くジャカルタ市内のスディルマン駅に到着し、まずはマンガライ駅に向かうことにしました。スディルマン駅は比較的広々としていますが、次に向かうマンガライ駅は、通勤・通学客が多く乗降する大規模なターミナル駅で、週末も例外ではありません。KRLの乗り換えポイントとして知られるマンガライ駅は、ジャカルタ市内でも特に混雑が激しい場所です。
案の定、マンガライ駅に到着すると、すでに大勢の人々でホームはごった返していました。
この日、特に混雑していた理由は、独立記念塔モナスで行われていたイベントによるもので、多くの観客がジャカルタコタ行きの電車を待っていたのです。電車の到着を待つ人たちで、ホームは身動きが取れないほど。スリや貴重品の管理に気をつけながら、なんとかボゴール行きの電車が発着するホームにたどり着きました。
ボゴール行きの電車もかなりの混雑具合で、車内にぎっしりと詰まった乗客たちに囲まれながら、しばらく立ったままの状態が続きました。電車は1時間半かけてボゴールへと向かいますが、座席に座ることは叶わず、立ち続ける時間はやや疲れを感じました。しかし、窓の外には徐々にジャカルタのビル群が遠ざかり、緑が広がっていく風景が広がっていきます。ボゴールへ近づくにつれ、空気が少しひんやりしてきたのを感じました。
まずはカフェで一息
ボゴール駅に到着したものの、再びホームは多くの観光客や通勤者でごった返しており、すぐにカフェで休憩することを決めました。
久しぶりのボゴールの駅周辺は以前と比べてずいぶんと変わっており、駅前には新しいカフェやショップが増えていました。その中でも目に留まったのが、最近急成長を遂げているカフェチェーンTOMORO COFFEEです。涼しさを求めて来たとはいえ、駅周辺は依然として暑く、冷房の効いたカフェでひと休みすることにしました。
店内はモダンで清潔感があり、地元の若者がくつろいでいる様子が見られました。私はアイスコーヒーを注文し、カフェの心地よい涼しさの中でほっと一息。ボゴールの観光地について調べつつ、これからの予定を立てることにしました。今回の旅の目的はリラックスなので、無理に観光地を巡るのではなく、静かに過ごせる場所を選びたいと思いました。まずは宿泊先を決めることにしました。しかし、週末ということもあり、どのホテルも満室。人気の観光地であるため、予約が取れないことは予想していましたが、かなりの難航でした。そんな中、運よくGrand Ussu Hotelという高原に位置するホテルで、1部屋だけ空室が見つかりました。涼しい環境で過ごしたいという希望にぴったりの場所で、すぐに予約を完了させました。
渋滞の裏道
ホテルはボゴール市内から約25km離れたプンチャックにあり、GRABタクシーを利用して移動することにしました。しかし、週末のボゴールはジャカルタからの観光客や車で大渋滞が発生しており、メイン通りはほとんど進まない状態でした。タクシーの運転手さんが裏道を駆使して移動してくれたおかげで、くねくねした道を1時間ほどかけて、ようやくホテルに到着しました。
高原でのリフレッシュ
プンチャックの高原地帯に位置するホテルは、ジャカルタやボゴールの暑さとは全く異なる涼しさが広がっており、まるで避暑地に来たかのような気持ちになりました。緑豊かな環境の中、ホテルの周囲には自然が広がっており、リラックスするには最適の場所でした。
久しぶりに訪れたボゴールは、以前訪れた時と比べて観光地としての発展が目覚ましく、さまざまな新しい施設が増えていました。しかし、今回の旅の目的は観光地巡りではなく、涼しい高原の空気を吸いながらリフレッシュすること。喧騒から離れ、自然の中で過ごす時間を楽しむことにする予定です。