Categories: Indonesia

帰り道の難関!タマン・サファリからの脱出とプンチャックの週末大渋滞

タマン・サファリ・ボゴールでジャイアントパンダをはじめ、様々な動物たちと触れ合った後、楽しい一日を終えて帰路に就く時間がやってきました。しかし、週末のプンチャックエリアは観光客で大混雑。行きはスムーズでも、帰りは一筋縄ではいかない状況が待ち受けています。特にタマン・サファリのような山中の施設からの帰路では、交通手段の確保が難しく、渋滞も加わって大変な時間が予想されます。そんな中、アンコットやGRABバイクといった地元ならではの交通手段が活躍することに。インドネシア特有の交通事情をどのように切り抜けたのか、今回はその帰り道での体験をお伝えします。

パンダとのふれあいを終え、帰路へ

タマン・サファリでジャイアントパンダとの貴重なふれあいを楽しんだ後、自然豊かな園内を後にし、いよいよ帰路につく時間がやってきました。パンダや他の動物たちとのひとときは夢のようでしたが、現実的な問題が頭をよぎります。それは、このタマン・サファリが山中に位置しているため、アクセスが困難であること。行きは何とかたどり着けたものの、帰り道はどうなるのかが一抹の不安でした。

園の入り口まで戻り、再びGRABバイクやタクシーを呼ぼうとしましたが、予想通り山の中というロケーションの影響で、マッチングに時間がかかる状況。通信環境もあまり良くないため、アプリを開いてもすぐには車が見つかりません。焦りが募る中、ふと目に入ったのがアンコット(ミニバス)。この地域の交通手段としてはおなじみですが、普段あまり利用することはなく、旅行者としてはやや二の足を踏む手段でした。しかし、帰りの時間も迫っているため、このアンコットが最後の頼みの綱になりました。

アンコットで帰路を切り開く

早速アンコットの運転手に話を聞いてみると、どうやらこのミニバスはメイン通りまで行く路線とのこと。これならひとまず大渋滞の山道を降りる手段は確保できそうです。とはいえ、アンコットには特有のルールがあり、乗客が満席になるまで発車しません。週末の観光地で人が多いことを期待しましたが、この時間帯では他の乗客がなかなか集まりません。

通常、アンコットの乗車料金は5,000ルピアほどですが、他の乗客を待たずに早く出発したいということで、私は運転手に50,000ルピアを提示し、貸し切りにできないか交渉しました。すると、運転手はすぐに了承。私が乗るだけで、満席分の利益を得られるため、運転手にとっても悪くない取引です。こうして他の乗客を待つことなく、アンコットでメイン通りに向けて出発することになりました。

しかし、出発してすぐに渋滞が始まりました。特に週末のプンチャックエリアは、ジャカルタからの観光客が集中し、道はほぼ動かないほどの混雑状態。通常なら10分程度で着くはずの道のりが、渋滞のせいで30分以上もかかりました。タマン・サファリからの帰路は、観光客にとってまさに試練の時間です。

次の移動手段は?

ようやくアンコットでプンチャックのメイン通りに到着。ここは地元の病院がある場所で、次の移動手段を考える必要がありました。問題はここからボゴール市内までの距離です。約25kmほどの道のりですが、Googleマップで確認すると、渋滞の影響で3時間以上かかるとの予測が出ていました。これでは、普通のタクシーやアンコットではあまりにも時間がかかりすぎます。

そこで再びGRABバイクを手配することに決定。バイクであれば渋滞の中をすり抜けていけるので、多少なりとも時間を短縮できるはずです。しかし、25kmもの長距離をバイクで走ってくれるドライバーが見つかるかどうかが不安の種でした。スマートフォンで必死にGRABアプリを操作し、ついにボゴール駅まで行ってくれるドライバーを見つけることができました。

バイクで渋滞を突破!

ついにGRABバイクに乗り込み、ボゴール市内のボゴール駅を目指して出発。バイクに乗るのは少しリスクがあるものの、渋滞した車の間をすり抜けながら進むことで、何とか効率よく移動することができました。ジャカルタやボゴール周辺では、バイクは渋滞回避のために非常に有効な移動手段であり、多くの地元の人々も日常的にバイクを利用しています。

運転手は、狭い車の間をすり抜けながら、急な坂道も難なく進んでいきますが、バイクの後ろに座っている私は常に緊張の連続。道中、何度も車との接触ギリギリの場面があり、そのたびにヒヤリとしました。しかし、運転手の高い技術とスムーズな操作で、無事にボゴール駅までたどり着くことができました。通常なら1時間以内で到着するはずの道も、渋滞が激しいため、バイクでも結局1時間半ほどかかってしまいました。

バイクで長距離移動するのは体力的にもきつく、また安全面でも不安がつきまといますが、今回のように他の交通手段が限られている場合、バイクが最適な選択肢になることを実感しました。

プンチャック地域の週末大渋滞の原因とは?

プンチャックの週末の大渋滞は、単なる交通量の増加だけではなく、さまざまな要因が絡み合って起こっています。まず第一に、プンチャックはジャカルタからの観光客にとって非常に人気の高いスポットであり、特に長期休暇や週末には、数万台もの車両が一斉にこの地域に向かいます。観光名所としての魅力が強い一方で、その交通インフラは急増する車両に対応しきれていないのが現状です。

また、道路の幅が狭く、バイクや自動車がひしめき合っていることも混雑を悪化させる一因となっています。二輪車の数も増加しており、一部のライダーが車線を無視して走ることで、さらに渋滞がひどくなることもあります。加えて、交通規制が徹底されていないため、運転手たちが規則を無視し、無理な追い越しや逆走を試みることが混乱を招いています。

プンチャックでは、警察による一方通行の規制が試みられていますが、それでも渋滞を完全に解消するには至っていません。こうした背景から、GRABバイクやアンコットといった柔軟な移動手段が重要な役割を果たしているのです。

バイク移動の利便性と課題

今回の経験を通じて、バイク移動の利便性を改めて実感しました。渋滞に巻き込まれることなく、短時間で移動できるバイクは、交通インフラが整っていない地域では非常に有効な手段です。しかし、バイクで長距離移動することは、乗っている側にとっては体力的にも負担がかかります。1時間半という長い時間、バイクの後部座席に座り続けるのは、想像以上に疲れるものでした。

さらに、安全面での不安もあります。車やバスがひしめく道路を縫うように走るバイクは、時折ヒヤリとする場面がありました。運転手の熟練した技術に助けられたものの、バイクの選択には慎重さが求められます。それでも、今回のように他の交通手段が渋滞に阻まれる場合、バイクは迅速かつ効果的な移動手段であることは間違いありません。

まとめ

タマン・サファリでの素晴らしい動物体験とジャイアントパンダとのふれあいを存分に楽しんだ後、帰り道はまさに冒険そのものでした。週末のプンチャック地域では、観光の楽しさと同時に、帰路の厳しさも体験することになります。しかし、アンコットやGRABバイクといった地元の移動手段を駆使することで、何とか大渋滞を切り抜けることができました。

プンチャックやボゴールを訪れる際には、事前に交通状況を確認し、帰りの手段を早めに確保することが重要です。今回の体験を通じて、インドネシアの観光地における交通事情にも慣れることができ、次回の旅行ではより計画的に行動しようと思います。観光の楽しさと同時に、帰りの交通渋滞という現実をしっかり考慮に入れた旅行計画が必要だと強く感じた旅でした。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。