ラマダンの楽しみ方~マカッサルのホテルで豪華ブカプアサビュッフェ~

Indonesia Makassar

インドネシアのラマダンもちょうど折り返し地点を迎えました。満月の夜を越え、新月に向かって進めば、ラマダンも終了となります。ラマダンはイスラム教徒にとって神聖な月であり、日の出から日没まで飲食を絶つ断食を行い、精神性を高める大切な期間です。その中でも特に楽しみにしているのが、日没後に断食を終える食事、「ブカプアサ(Buka Puasa)」です。今年は、マカッサルでも有名な老舗ホテル「Claro Hotel」で開催されたブカプアサ・ブルサマ(合同断食開けパーティー)に参加しましたので、その様子を詳しくお伝えします。

マカッサルのホテルで楽しむブカプアサ

ラマダン期間中は、多くのホテルやレストランが特別なビュッフェメニューを用意し、断食を終える人々を迎えます。特にマカッサル市内では毎年多くのホテルが競い合うように豪華なブカプアサビュッフェを提供しており、地元の人々にとっても大きな楽しみとなっています。私たちは毎年、マカッサルで評判の高い老舗「Claro Hotel」でブカプアサを楽しんでいます。

予約は早めに行い、料金(一人185,000ルピア)は事前に銀行振込をして支払います。ホテルごとに料金やメニューが異なりますが、「Claro Hotel」は特に料理の質が高く、多彩なメニューが魅力的なため、予約が殺到するほど人気の会場です。

断食開けを待つ特別なひととき

今年、マカッサルでは断食開けの時間が18時20分前後でした。ブカプアサの日には多くの人が伝統的なイスラム衣装を美しく着飾り、男女共に華やかな雰囲気でホテルに集まります。会場には1時間以上前から多くの人が訪れ、ホテルのスタッフも慌ただしく料理を運んで準備しています。

テーブルには甘く栄養価が高いデーツ(ナツメヤシ)や、フルーツとココナッツミルクを合わせた爽やかなエスブア(Es Buah)が並び、空腹の胃に優しく染み渡る料理が揃えられています。

断食終了時間が近づくにつれて、時計を何度も確認しながらソワソワした様子で待つ人々の姿も印象的です。美味しそうな料理が並ぶテーブルを前にじっと我慢する時間もまた、ラマダンならではの修行の一つのように感じます。

待望の食事スタート!

太鼓の音が響き渡り、マグリブ(MAGRIB)のお祈りが告げられると、ついに待望のブカプアサが始まります。人々はまず、お祈りを済ませて水をひと口飲んでから、甘いものから食べ始めます。

甘みは空腹で疲れた体を癒し、少しずつ胃を目覚めさせてくれます。次にスープ類を味わい、その後に肉料理や魚料理、野菜料理を楽しみます。「Claro Hotel」の料理は一品一品が繊細で味わい深く、特にマカッサルの代表的な料理「チョトマカッサル」や、スラウェシ地方独特のスパイスが効いた料理が数多く並び、地元の人々だけでなく外国人にも大変喜ばれています。空腹状態から一気に食べ始めるため、予想以上に早く満腹になってしまいます。

お腹いっぱいで感じる幸せ

多くの人が30分ほどで満腹になり、食べるスピードの速さには驚くばかりですが、それほどラマダンの空腹感は強烈なのだと実感します。本来ならば、もっとゆったりと会話を楽しみながら食事をしたいところですが、皆一心不乱に食べてしまい、満腹になると自然と解散という流れになります。しかしその短時間でも、人々の笑顔は満足感であふれており、ラマダンならではの特別な幸福感を味わうことができます。

ラマダン後半、イードに向けての準備

ブカプアサを楽しみながらも、残りのラマダンはあと約15日となりました。これから人々は、THR(宗教大祭手当)というレバランボーナスを受け取り、家族のための贈り物やご馳走を準備したり、故郷に帰省したりと、レバラン(断食明けの祭り)に向けた準備で忙しくなります。街中は次第に祝祭ムードに包まれていき、ラマダン明けの喜びを皆で分かち合う日が近づいてきます。マカッサルの街全体が温かい雰囲気に包まれるこの時期は、毎年特別なものを感じさせてくれます。

 

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