インドネシアは、インターネットの普及やインフラが整い、この5年で大きく成長しました。今後も経済成長を続けていくことでインドネシアに進出を検討している企業の方も多いのではないでしょうか。インドネシアのポテンシャルとビジネスチャンスを紐解きます。
人口
日本 1億2648万人 :インドネシア 2億7352万人(2020年)
人口密度
日本 335人/㎢:インドネシア 143人/㎢ (2020年)
面積
日本 約377,962㎢ :インドネシア 約1,910,931㎢
インドネシアが約5倍大きい
貿易額
日本 約164兆円 :インドネシア 約3.2兆円(2018年)
名目GDP
日本 4兆9719億USD:インドネシア 1兆220億USD(2018年)
1人あたり名目GDP
日本 39,306USD:インドネシア 3,871USD(2018年)
実質GDP成長率
日本 0.81% :インドネシア 5.2% (2018年)
消費者物価上昇率
日本 0.98% :インドネシア 3.2% (2018年)
出典:JETRO各国・地域データ比較
世界第4位の人口であるインドネシアの平均年齢は20代です。2030年には3億人を超えると予想されています。まさに労働力の宝庫です。町のレストランやショップなどに行くと、店員の若さを感じられます。日本では、シニア割引などが前面に出ていることが多いですが、インドシアはその逆です。若者が街を盛り上げて活気があります。
若い世代がこれからのインドネシアを作る!というような「勢い」が感じられます。
インドネシアは、親日国としても有名です。
インドネシア人が日本を親しみ良く思ってくれるのは、ビジネスがやりやすくなります。
インドネシアの独立から日本は長年にわたって政府開発援助(ODA)によってインドネシアを支援してきました。ジャカルタでは、通勤電車は日本の中古電車が走っていますし、地下鉄(MRT)も日本の援助で開通しました。
「日本人は礼儀正しくて親切、日本の技術は素晴らしい」と敬愛してくれる方が多いです。日本人というだけでモールや空港で警備が緩くなったりします。
また、道を走る車やバイクはほとんどが日本製であふれています。
日本の車、電化製品、何でも日本の物は素晴らしいと言ってくれます。
インドネシア人は「日本製の物は断然故障が少なく長持ちする」と感じているようです。
インドネシア人は、ローンで家や車やバイクをすぐに買ってしまいます。お金は貯金するものではなく、使うものとして定着しているので、色々な物を買う消費をします。
消費者信頼感指数では、2019年は、インド 138、フィリピン 130、についで3位 インドネシア 126 です。ちなみに日本は、79だそうです。毎年経済成長を続けているので、今日より明日、来年はなんとかなるさ、の精神で今を生きるために高額の物をローンで購入します。
日本の高度成長期時代が今のインドネシアと考えるとわかりやすいです。
消費者信頼感指数(CCI)とは、消費者の視点からその健全性をはかる指標のことです。 米国の民間調査会社が、毎月5000世帯を対象としたアンケート調査を行い、現在の景気や雇用情勢、6ヶ月後の景気や雇用情勢、家計所得の見通しについて調べ、1985年を100として指数化したものです
Consumer Confidence Index
インドネシアの貿易は、日本と中国が主な貿易相手です。
インドネシアは資源が豊富で、よく知られているものは石油、石炭、パーム油、ゴム、水産物、コーヒー豆などがあります。
インドネシアと日本の間の貿易では、EPAにより関税免除の特恵がある事も見逃せません。
政治リスクが少なくなっているのも利点です。
ジョコウィ大統領が2期目に入り、ユドヨノから続く民主化が定着しつつあります。
インドネシアで工場を建て製造する製造業は、外資100%で進出できます。
生産拠点として、豊富な労働力で競争力の高い商品を製造する事で、付加価値を生むことが可能です。
驚くような速さで成長を続けているインドネシア。
平均年齢の若さ、子供たちの数も多く、ジャカルタ都市圏では、20年後には人口やGDPで東京を抜き、世界のトップになると予想されています。
為替相場の安定、人口の増加、給与所得なども向上してきているため、インドネシア市場は、今後も高い成長をする見込みです。
日本にとっても商売がやりやすい相手国としても大きな魅力を感じます。