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インドネシア・マカッサルで日曜の朝を満喫!カーフリーデー(CFD)は大賑わい

インドネシアの南スラウェシ州の州都であるマカッサル市は、同国の東部地域を代表する大都市のひとつです。マカッサル市の中心部にあるパナックカン商業エリアでは、毎週日曜日の朝にカーフリーデー(Car Free Day、以下CFD)が開催されています。普段は車が行き交うにぎやかな大通りが、この時間帯だけは歩行者と自転車のためのスペースに早変わり。地元の人々はもちろん、旅行者にとっても日曜の朝を満喫できる人気イベントです。今回は、CFDがどんなイベントなのか、詳しくご紹介していきましょう。

CFDの概要

  • 場所: Jalan Boulevard, Kecamatan Panakkukang, Kota Makassar
  • 時間: 毎週日曜、06:00 – 10:00 Wita
  • 活動内容: 歩行、自転車、ジョギング、散歩、体操、写真撮影、音楽演奏 など

CFDとは、特定の道路区間において車両の通行を規制し、人々が安全に運動やレジャーを楽しめる時間と空間を提供する取り組みです。マカッサル市のBoulevard通りでは、早朝6時から10時頃まで開催されますが、気温や日差しが強くなる前に活動できるとあって、多くの市民が家族連れや友人同士で訪れるのが特徴です。

また、CFDに参加する人々の年齢層は幅広く、小さな子どもからシニア世代までが思い思いのスタイルで滞在しています。たとえば、ジョギングやウォーキングをする人、自転車で通りを走る人、広場や歩道を利用してグループ体操をする人もいれば、愛犬と一緒に散歩を楽しむ姿もよく見かけます。さらに、アマチュアバンドが路上ライブを行ったり、写真愛好家がポートレート撮影を楽しんだりと、アクティビティの幅は非常に豊かです。

マカッサルの主要な商業エリア

Boulevard通りは、マカッサル市の中心街の一角を担う主要な商業エリアとして知られています。ホテルやオフィスビル、ショッピングセンターが並び立ち、近代的で洗練された雰囲気を醸し出しています。とりわけ、地域最大級のショッピングモール「モール・パナックカン(Mal Panakkukang)」があり、地元の若者から家族連れ、ビジネスパーソンまで、さまざまな層が日々の買い物や娯楽を楽しむ拠点となっています。

通常、平日や土曜は車やバイクがひっきりなしに通り、にぎやかさを見せる場所ですが、CFDの時間帯だけは車両通行が制限されることで、一変して人々の笑顔があふれる歩行者天国になります。モールやカフェなどが開店する前後に立ち寄って、ショッピング前のウォームアップとしてジョギングを楽しんだり、ショッピング後に散歩をするなど、さまざまな楽しみ方が広がります。

多彩な露店が並ぶ賑わい

CFDの開催中は、多くの露店(ワルンや屋台)が通り沿いに軒を連ね、朝早くから大盛況です。インドネシア料理はもちろん、ジューススタンドやスナック、洋服、アクセサリー、雑貨など、幅広いジャンルの商品が並び、通りを彩ります。食事面では、ナシゴレンやミーゴレンが定番中の定番。最近は日本式のタコ焼きなども見かけるようになり、デザート類も増えてきています。露店でこれらのメニューを提供するお店が出店している場合もあるため、食べ歩きをするだけでも十分楽しめるでしょう。

価格も比較的リーズナブルなものが多く、わずか数百円程度でローカルフードを堪能できるのが魅力です。食べ歩きを楽しみながら露店を巡るのも良し、カフェで休憩がてら涼むのも良し。通り全体が一体感を持った“お祭り”のようなムードに包まれ、ついつい時間を忘れてしまうことでしょう。

カーフリーデーの始まり

マカッサル市のCFDは、2017年4月23日に初めて実施されました。市の中心部であるこのエリアを使い、車を一時的に締め出すことで空気汚染の軽減や騒音の削減を目指したのが、大きなきっかけとされています。また、週末の朝の時間帯を利用することで、市民に健康的なアクティビティを促す狙いもありました。

ジャカルタなど他の大都市でも同様のCFDイベントが定着していることから、マカッサルでも大成功を収めるだろうと期待されていたのです。その期待通り、開始直後から多くの市民が参加し、現在ではマカッサル市の日曜の風物詩とも言える存在にまで成長しています。

地域活性化と健康促進

CFDがもたらす恩恵は、健康面だけにとどまりません。歩行者が増加することで露店の利用客数が拡大し、地元の経済にもプラス効果をもたらしています。地域の商業エリアやローカルビジネスにとっては、売り上げの向上や新規顧客との接点づくりなど、さらなる活性化のチャンスとなっています。

一方、住民にとっては、安全かつ気軽にジョギングやサイクリングを楽しめる場所として認識されており、健康維持・増進に役立っているのも魅力の一つです。定期的な運動が身近になった結果、家族ぐるみでの参加も増え、コミュニティとしての結束感も高まっています。

まとめ

カーフリーデーは、マカッサル市の人々の週末を彩ると同時に、観光客にも新鮮な体験をもたらす特別なイベントです。熱気あふれる商業エリアが一転して歩行者天国となり、運動や買い物、食べ歩きなど、多彩な楽しみ方を一度に味わうことができます。早起きしてジョギングをしたり、屋台で地元の朝ごはんを食べてみたり、街角で音楽やダンスパフォーマンスを観賞したりと、過ごし方は自由です。車のない通りを自由に行き来しながら、マカッサルの新たな魅力を発見することができました。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。