インドネシアの首都ジャカルタでは、活動制限(PPKM)レベル3となり一部行動制限の緩和が行われていますが、夜間に人々の活動を制限するための新たな戦略としてクラウドフリーナイト(CFN)を今週末実施しました。
クラウドフリーナイト(Crowd Free Night)はCFNと呼ばれ、直訳すると「群衆のない夜」となり、特定の場所と時間を指定してその場所を通過することが許可されないことを意味します。ジャカルタ首都圏の夜間に、人々の混雑を防ぐために制限が実装されました。
9月10日金曜日からジャカルタの4つのエリアで、CFNが実施されました。実施する日は、基本的には週末や祝日の夜となり金曜・土曜・日曜の夜22時から朝の4時までの時間となります。
いままでも、年末年始やイード前夜など人々の集まるイベント中に感染防止のために実施されたことがあるCFNですが、通常の週末に初めて実施されました。
4つのエリアが選ばれたのは、ジャカルタ市内において、PPKM制限の中でも特に人々が集まり混雑していた地域を狙っており、健康プロトコル違反が多くなっていたと考えられているためだそうです。
ジャカルタでは、日曜日なのでカーフリーデー(いわゆる歩行者天国)が行われていましたが、今回は車だけでなく人々も制限してしまう、なかなかすごい戦略です。
規制については、2段階となっていて、夜の22時~24時までは車両が通過できますが、人々が集まりそうな可能性がある場合は帰宅を促します。
24時から朝の4時に関しては、道路を完全に封鎖して緊急車両や地域住民・ホテル宿泊客を除いて横断が禁止されます。
ジャカルタ警察によると、CFNの実施により、夜間若者が集まってたむろすることもなく、しぶしぶ帰宅した効果があったと説明しています。
ジャカルタの若者はしばらく、夜に遊びに行かず家でおとなしくしているしかないようです。