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夕暮れのチルボン駅からジャカルタへ移動!エグゼクティブクラスの列車旅

歴史的な街チルボンでの旅を締めくくり、次の目的地であるジャカルタへと向かいます。チルボン駅からジャカルタ・ガンビル駅までの道のりは、インドネシア国鉄が誇るエグゼクティブクラスの「PURWOJAYA列車」による約3時間の快適な旅。この列車は、観光地チラチャプとジャカルタを結ぶ重要な路線で、エグゼクティブクラスの洗練された空間でリラックスできるのが魅力です。夕暮れ時の美しい光に包まれたチルボン駅で出発を待ちながら、ジャワ島での新たな旅立ちに胸が高まります。日が暮れるチルボンの街並みを眺めつつ、エグゼクティブクラスの車内で過ごす快適な時間がここから始まります。

チルボン駅

夕方、18時2分発のPURWOJAYA列車の出発を待つため、チルボン駅に到着しました。

チルボン駅(Stasiun Cirebon)は、1912年に開業された西ジャワ州チルボン市に位置する主要な鉄道駅で、インドネシア国内でも重要な鉄道拠点として知られています。駅はオランダ統治時代に建設され、その設計はオランダ人建築家ピエター・アドリアン・ヤコブス・モーヘンが手掛けました。建築スタイルは、トロピカル地域向けに改良されたオランダ合理主義様式で、開放的で美しい白い壁と広々とした高い天井が印象的です。1984年に白く塗装され、2011年には駅舎の改修が行われ、レトロな趣と近代的な設備が絶妙に調和する駅舎として今も多くの人々に愛されています。

チルボン駅は、ジャカルタとスラバヤを結ぶジャワ島の幹線上に位置しており、北部ジャワと中部ジャワを結ぶ交通の要衝でもあります。駅には6本の線路があり地下道も設けられており、列車の到着・出発のたびに多くの人々が利用しています。また、この駅は待合室や食堂、チケット発券所も完備され、旅行者にとって非常に使い勝手の良い構造です。オランダ植民地時代から続くチルボン駅は、観光客にも人気のスポットであり、地域の歴史を今に伝える貴重な建築物としての役割も果たしています。

チルボン駅の夕暮れ

駅全体が夕日によってオレンジ色に染まり、空にはうっすらとピンク色の雲が浮かび、駅の白い外壁に美しく反射しています。夕焼けに照らされたチルボン駅の光景は、どこか懐かしさを感じさせ、チルボンの旅が終わりに近づいたことをしみじみと実感させてくれます。

発券機でエグゼクティブクラスのチケットを受け取り、改札を通ってホームに入ると、駅のプラットフォームにも夕暮れの柔らかな光が差し込んでいます。

周囲の乗客たちも皆静かに出発を待っており、夕暮れの落ち着いた雰囲気が漂っています。

インドネシアの列車旅は、列車に乗り込む前のこのひとときも特別な時間です。駅のアナウンスが聞こえ、まもなくジャカルタへ向けた旅が始まる期待感に胸が高まります。

エグゼクティブクラスの車内での心地よいひととき

インドネシア国鉄(KAI)のエグゼクティブクラス専用の列車として、ジャワ島のチラチャプ(Cilacap)とジャカルタのガンビル駅(Gambir)を結んでいます。

約404キロメートルの路線を6〜7時間で移動するこの列車は、快適さと利便性を兼ね備えており、多くの乗客に利用されています。PURWOJAYAの名前は、路線上の重要拠点である「Purwokerto(プルウォクルト)」と「Jakarta(ジャカルタ)」を組み合わせて命名されたもので、インドネシア国内でも特に人気の高い列車です。

PURWOJAYA列車のエグゼクティブクラスに乗り込むと、上品で落ち着いたデザインの車内に心が安らぎます。各座席はゆったりとしたサイズで、シートは柔らかく快適な作りになっており、リクライニング機能も備えられているため、自分好みの角度で座ることができます。足元のスペースが広いため、長時間でも足を伸ばしてリラックスできるのが嬉しいポイントです。さらに、座席には電源コンセントも備えられており、スマートフォンの充電もできるので、快適に過ごすこともできます。

出発後、車窓から見える景色は次第に暗くなり、夜のジャワ島の風景が広がっていきます。途中、車内販売スタッフがドリンクや軽食を提供してくれ、温かいコーヒーやスナックを片手に夜の静かなひとときを満喫できました。

PURWOJAYAのエグゼクティブクラスは、ただの移動手段ではなく、心地よい時間とリラックスを提供してくれる空間で、旅の疲れも自然と癒されていきます。車内は静かで快適な雰囲気が漂い最高の気分です。

ジャカルタ・ガンビル駅到着

約3時間の快適な旅を経て、PURWOJAYA列車はジャカルタ・ガンビル駅に到着しました。

ガンビル駅はジャカルタ市内の主要な鉄道駅で、大きなプラットフォームが特徴です。夜遅くの到着にもかかわらず、駅は多くの人で賑わっており、明るい照明が照らし出す駅舎が、ジャカルタの活気ある都市の雰囲気を感じさせてくれます。チルボンでの静寂なひとときから一転、再び都会の賑わいに包まれると、新たな旅の始まりを感じさせられます。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。