ジャカルタの喧騒を後にして、スペインからの渡航は最終的にシティリンクの夕方便に身を任せることにしました。空港の窓から見える夕陽が心を躍らせます。そして、その夕焼けを背にマカッサルへと飛び立ちます。マカッサルでは新しいターミナルビルの姿が新しい時代の訪れを告げていました。
シティリンクQG426便は、予定より1時間遅れの16時35分にジャカルタを出発しました。搭乗口25番からの搭乗は最終グループでした。
今回の座席は、2Aの窓側で、グリーンゾーンを事前に指定していました。シティリンクは遅延がある際にメールで事前に案内をくれるため、ライオンエアのような突然の遅延に比べて安心感があります。
航空機の遅延はもはや日常であり、1〜2時間の遅れは驚くほどではありません。シティリンクは後方の座席から順に搭乗させることで、混乱を避け、スムーズな搭乗を実現しています。
今回はスペインからの帰国で、スカルノハッタ空港での待ち時間が長引きましたが、愛するマカッサルへの帰還を前にしてわくわくしています。
飛行機のドアが閉じると17時、エンジンの低い唸りと共に私たちはジャカルタの空へと舞い上がります。夕暮れ時は、まるで世界がオレンジ色のフィルターを通して見えるようです。
空高く舞い上がり、海へと達すると、翼は夕陽を受けて金色に輝きます。この幻想的な光景は、スペイン渡航の旅の閉幕を祝福しているかのようです。
やがて夕陽は水平線に沈み、空は星々が点る深い藍色に変わります。インドネシアの空の下で、一時の別れを忘れさせるような美しい夕陽が、心に深い余韻を残してくれました。
飛行機は着実にその軌道を進み、マカッサルの地へと降り立ちます。20時15分、星のように煌々と輝く街の光が私たちを歓迎してくれるようです。
ハサヌディン空港では、新たなターミナルビルがその姿を現しました。普段と異なるルートを進むことへの心の期待は膨らむばかりです。
この新ターミナルは、スペイン滞在中に静かにオープンしたようです。
旧ターミナルの隣に建てられ、かつての倍となる12の搭乗口を備えており、これまでの不便を忘れさせてくれそうです。今夜は単なる到着に過ぎませんが、次にこの地を出発するときには、新ターミナルの全貌をお見せできることを楽しみにしています。
マカッサルへの帰還はやっとの思いであり、長旅の疲れを癒やす時間が流れ始めます。