今回の旅の目的地は、インドネシア東ジャワ州に位置する美しい都市、マランです。マランはスラバヤから南に約90kmの距離に位置し、東ジャワ州で二番目に大きな都市です。その涼しい気候、美しい自然環境、そして豊かな文化で有名です。特に、ブロモ山観光の拠点として訪れる観光客にとって欠かせないスポットとなっています。今回の旅では、マカッサルからシティリンクを利用してスラバヤ経由でマランに向かいます。初めてのマラン訪問に、どんな出会いや発見が待っているのか、期待に胸が膨らみます。
マカッサルからマランへ行くためには、まずスラバヤを経由する必要があります。朝一番のシティリンクのフライトQG353便を利用し、マカッサルからスラバヤへと向かうことにしました。出発は朝5時、到着は5時30分。スラバヤとマカッサルの間には1時間の時差があるため、フライト時間は約1時間半となります。早朝のスケジュールが旅のスタートをスムーズにしてくれます。朝のフライトは、到着後すぐに現地での活動を開始できる点が大きなメリットです。
このフライトに合わせ、空港には早めに到着する必要がありました。4時にはマカッサル空港に着くように、まだ夜の帳が降りる中をGRABタクシーで移動しました。
空はまだ真っ暗でしたが、空港ターミナルの内部は活気にあふれ、明るい照明と洗練されたデザインが印象的でした。深夜や早朝でも人々が行き交い、出発の準備を整えている姿が見られ、空港そのものが生きているかのように感じました。
4時半になると、搭乗案内が開始されました。
シティリンクのフライトは、空港の駐機場からバスで移動して飛行機まで向かう形でした。
朝一番のフライトは、前日にマカッサルに到着して休んでいた飛行機を使用するため、遅延のリスクが少ない点が安心感を与えてくれます。座席は1Aを予約し、広々とした空間で快適に過ごせるのが嬉しいポイントでした。飛行機の機内に入ると、フライトへの期待と同時に、静かな興奮が高まってきました。
午前5時にマカッサルを離陸したシティリンクの飛行機は、ゆっくりとスラバヤへと向かっていきました。私が座っていたのは左側の窓際、1Aの席。まだ夜明け前の暗い空が広がっていましたが、飛行機が上昇するにつれて、徐々に遠くの地平線がうっすらとオレンジ色に染まり始めました。
飛行機のエンジン音が心地よいリズムとなり、機内は落ち着いた静寂に包まれています。目の前で繰り広げられる光のショーに胸が高鳴り、これから訪れる日の出の瞬間に期待が膨らみます。
空の様子が刻一刻と変わりゆく中、地平線に近い部分がやわらかいピンクやオレンジ色に染まり始め、まるで絵画のようなグラデーションが広がっていきます。この瞬間は、日の出の美しさを独り占めしているような感覚で、思わず窓の外に見入ってしまいます。オレンジ色の光が少しずつ濃くなり、その輝きが空全体を染めていく様子は、何度見ても息をのむほどの美しさです。
そして、ついに地平線から太陽がその顔を現しました。初めは小さな光の点のように見えていた太陽が、ゆっくりとその存在感を増していき、まるで空が新たな命を吹き込まれたかのように輝き始めました。太陽が昇るに連れて、周囲の雲も徐々に金色に照らされ、雲の輪郭が輝く瞬間は、この世のものとは思えない美しさです。私にとって、この光景を見ることは、新しい一日が始まる瞬間を目の当たりにしているかのような特別な感動を覚えました。
この絶景は、飛行機の窓からでしか味わえない特別なものであり、日の出フライトの醍醐味を存分に感じる瞬間でした。
日の出の光景に感動している間に、飛行機は徐々に高度を下げ、スラバヤの市内上空に差し掛かりました。スラバヤの街並みが窓の下に広がり、その先に広がる海と都市の景色が見えました。スムーズな降下を経て、ジュアンダ国際空港に着陸すると、飛行機の窓から見た空港ターミナルの上に、ちょうど太陽が昇りきった瞬間が目に入りました。この光景は、新しい一日の始まりを予感させてくれる、力強いエネルギーに満ちていました。
今回の旅は、マカッサルでの早朝からのスタートと、スラバヤ到着までの絶景のフライトという、忘れられない体験から始まりました。これからマランでどのような新しい発見が待っているのか、楽しみで仕方がありません。この日の出フライトが、旅の始まりにふさわしい、素晴らしい幕開けとなりました。