マランからスラバヤへの移動を経て、いよいよ旅も終盤。ジュアンダ国際空港からシティリンクのフライトでマカッサルへ戻る準備を整えます。バス移動の途中で感じたインドネシアならではの温かさや活気、そしてスラバヤ名物のラウォンを味わった後の余韻が、心に残っています。旅の中で予定が変わることも多かった今回の経験ですが、その度に新しい発見と驚きがありました。マランでの旅の思い出を振り返りながら、空の旅でのんびりと帰路に就きます。
スラバヤのジュアンダ国際空港に到着したころ、夕陽がオレンジ色に空港全体を照らし、美しいグラデーションが広がっていました。ターミナルから眺める夕暮れは、旅の終わりを感じさせる穏やかな瞬間。出発までの時間を楽しみながら、これまでの旅の思い出を振り返ります。
今回搭乗するのは、シティリンクQG352便。スラバヤを19時30分に出発し、22時にマカッサルに到着予定です。スラバヤとマカッサルには1時間の時差があるため、実際のフライト時間は約1時間半。定刻通りの出発を願いながら、出国手続きを終え、ラウンジでのリラックスタイムを楽しむために制限エリアへと向かいました。
Blue Sky Premier Loungeは、スラバヤ・ジュアンダ空港の国内線利用者向けに用意されたエグゼクティブラウンジ。快適な空間で出発前のひとときを過ごすことができるため、観光客やビジネス旅行者に人気のスポットです。特に、ガルーダインドネシア航空のビジネスクラスラウンジとしても利用されているため、混雑することが多いものの、広々としたソファー席が心地よい休息を提供してくれます。
プライオリティパスでも利用できます。QRコード付きの入場券を受け取り、ゲートでの自動改札を通過してラウンジに入場。施設内には残念ながらトイレがないため、出入りがしやすいシステムが採用されています。手前の一般席が満席だったため、少し奥のガルーダ航空専用のソファー席に案内され、ラグジュアリーな空間でゆったりとくつろぐことができました。
ラウンジ内には軽食とドリンクが充実しており、エスプレッソマシンを使った本格的なコーヒーやケーキも楽しめます。
先ほどモールでスラバヤ名物のラウォンを満喫したばかりだったため、ここではコーヒーとケーキだけをいただき、空港の静けさの中で贅沢な時間を過ごしました。
19時になると、搭乗案内のアナウンスが響き、順調に搭乗が始まりました。国内線の移動とはいえ、夜の便は時間通りに運行してくれると安心します。シティリンクのフライトは約1時間半の短い旅路ですが、静かな夜空を飛ぶ機内では、マランでの出来事が次々と思い出されます。
青とカラフルに彩られた村々の散策、熱心なアレマサポーターたちとの触れ合い、そしてモールでのラウォンとの出会い。旅の中で出会った人々との何気ない交流が、インドネシアの温かさを改めて感じさせてくれました。
機内は落ち着いた雰囲気で、読書を楽しむ乗客やスマホで映画を観る人々が過ごしていました。乗務員もフレンドリーで、短いフライトながらも快適なサービスが提供されました。シートベルト着用のサインが消え、雲の上を滑るように進む機内では、心地よい眠気が旅の疲れを癒してくれます。
フライトが終盤に差しかかると、窓の外にはマカッサルの市内が輝き始め、無数の街灯りが幻想的な景色を作り出していました。夜の到着は、少し疲れを感じるものの、見慣れた街の光が旅の終わりを穏やかに締めくくってくれます。パイロットのスムーズな着陸のおかげで、22時には無事にマカッサル空港へ到着。
出口に向かいながら、再びこの街に戻ってきた安心感を味わいました。自宅まではGRABタクシーでの移動。旅の疲れを感じつつも、心には新たな思い出が刻まれていました。
今回の旅では、予定通りには進まない場面もありましたが、その中で得られた新しい経験はどれも貴重でした。観光だけではなく、現地の人々との触れ合いや地域の食文化との出会いが、インドネシアの魅力を改めて実感させてくれました。ジュアンダ国際空港でのひとときや、シティリンクでの快適なフライトも、旅の終わりを素晴らしいものにしてくれました。旅は予定通りに進まなくても、そこに新たな発見があるからこそ面白いもの。次回の旅も楽しみにしつつ、マランで得た思い出を胸に、日常に戻ります。