【インドネシア】白い砂浜の正体は魚の糞!
青い海と白い砂浜!みんなが憧れる景色ですよね。ですが、この白い砂の正体は、魚の糞なのです。実は、ブダイの魚の生体に大きく影響を受けています。
ナンヨウブダイとは
ナンヨウブダイは、ブダイ科ハゲブダイ属の一種で、鮮やかなコバルトブルーの体色が特徴的でいかにもトロピカルな南国らしい魚の姿をしています。ブダイの英語名は、パロット・フィッシュと言われオウムの魚の意味です。オウムのような独特のくちばしを持っているのが特徴です。体長は50~100cmほどになります。
沖縄ではゲンナーと呼ばれて高級魚として知られていますが、意外に味が良く人気の魚です。
ナンヨウブダイは珊瑚を食べる
ナンヨウブダイは、オウムのくちばしのような強靭な歯で死んだ珊瑚の生えている海藻類を食べています。胃袋がないので、珊瑚を食べて細かくすり潰して海藻だけ食べます。
残った珊瑚が糞となりブダイの体から出て、白い砂浜になります。
この白い砂浜をよく見ると細かい珊瑚のかけらであることがわかります。ブダイが1年間で食べる珊瑚の量は1,000Kgにもなります。
珊瑚のかけらが、海流によって浜に打ち上げられて真っ白なトロピカルビーチとなるのです。
美しいものは理由がある
珊瑚の白い砂浜を手にとって良く見てみると、遠目ではただの真っ白にしか見えなかった砂が、生物の糞に由来していることに驚きます。
その一粒一粒をじっくり見ていると、この広大な白い砂浜が長年かけて美しい姿に変化して、訪れる人々を楽しませています。
自然はすごいですね。
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