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マカッサルの味覚探訪記!最高のチョト・マカッサルに出会えた!

私が初めてインドネシアのマカッサルを訪れてから、もう10年が経とうとしています。この街が私の心を捉えた理由の一つは、間違いなくその独特な料理文化にあります。その中心に位置するのが、地元で愛され続ける伝統料理、チョト・マカッサルです。牛肉とその内臓を長時間煮込み、スパイスを効かせたこのスープは、ただの料理を超えた存在。一度口にすると、その濃厚ながらも繊細な味わいに心奪われ、忘れられなくなります。マカッサルの街角では、このチョトを提供する店が至る所にありますが、今回は私が偶然出会い、心からおすすめしたい一軒を紹介します。

その店の名は「チョト・ダエン・タヤン」。1998年に創業されたこの店は、創業者ハジ・ハサン・ダエン・タヤンさんの名を冠し、地元民から愛され続けています。ロサリビーチのそば、ハサヌディン通りに位置するこの店は、観光客にもアクセスしやすい場所にあります。店を特定しやすいようにと、黄緑色の看板が目印。さらに「ADA」と書かれた看板がスープがまだあることを知らせてくれます。

チョト・マカッサルの店では珍しいことではありませんが、これがあると、まだ安心して店に入ることができます。

店内に一歩足を踏み入れると、そこはまるで別世界。熱気とともに、スパイスの香りが鼻をくすぐります。暑さを凌ぐための扇風機が回ってはいますが、低い天井がその熱を逃がさず、一層の暑さを加えています。

しかし、そんなことは忘れさせるほどのおいしさ、チョト・マカッサルがここにはあります。選べるメニューは牛肉だけ、あるいはホルモン入りのミックスのどちらかだけです。どちらもその場で煮込まれ、新鮮な味わいが楽しめます。

この店での体験は、ただの食事以上のものでした。スープは見た目の濃厚さとは裏腹に、意外とあっさりしており、塩加減も絶妙です。しかし、スパイスの利いた深い味わいはしっかり感じられ、牛肉の旨味が溶け出しているのがわかります。食後の小腹を満たすのにも、夜遅くの一杯としても、このチョト・マカッサルは最適です。

チョト・マカッサルの歴史は古く、16世紀のゴワ王国時代にまで遡ります。この長い歴史の中で、伝統的な味わいが今に伝えられ、私たちが楽しむことができるのは、何とも言えない幸せです。地元の人々に愛され、訪れる旅行者をも魅了するチョト・マカッサルは、マカッサルの文化と歴史の一部と言っても過言ではありません。美味しいチョト屋を発見する度に、この街での日々がより豊かなものになり、マカッサルに住む喜びを新たに感じます。

私の心に残る「チョト・ダエン・タヤン」での経験は、単なる食事を超えた、記憶に深く刻まれるものでした。そこでは、食文化を通じて地元の人々とのつながりを感じることができ、マカッサルの街が持つ温かさを肌で感じることができました。このように、食べ物はただの物理的な満足を超え、その地の文化や人々との絆を深める力を持っています。私がマカッサルのチョト屋を巡る旅は、ただ美味しい料理を求めるだけでなく、その背後にある歴史や文化、人々の生活に触れることを意味しています。それは、旅行を通じて得られる最も貴重な体験の一つであり、私にとっての宝物です。

もしマカッサルを訪れる機会があれば、ぜひチョト・マカッサルを試してみてください。

チョト・ダエン・タヤンのお店はこちら

Coto Makassar Haji Hasan Daeng Tayang

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。