南スラウェシ州のマカッサルでは、ココナッツとレモングラス等のスパイス原料を使用する「ボリュームたっぷりの牛肉スープ」を作ることで知られています。
スープの名前は「チョトマカッサル(Coto Makassar)」です。
マカッサルといえばチョトマカッサルという位有名なスープです。
チョト(Coto)とは、マカッサル語でソトの意味となります。
インドネシア中にチョトマカッサルの名前を広げた店チョト・ヌサンタラ(Coto Nusantara) に久しぶりに訪問しました。
チョト・ヌサンタラは、マカッサル港の目の前の通りであるヌサンタラ通りに面して営業しています。
この店は、チョトマカッサル専門店のため、メニューは1つしかありません。チョトマカッサル一杯25000RP(200円)です。
牛(水牛)の肉と内蔵を柔らかく煮こんでいて、サイコロ状にカットして具材として使用しています。牛肉だけか、牛肉と内臓ミックスを選ぶことができます。
スープは、南スラウェシ州で収穫される40種類ものスパイスをミックスして作られるため風味がとても良いです。牛の内蔵も、腸、肝臓、肺、心臓、三頭筋、牛の脳などから出汁をとっていますので、どろりとした濃厚な味となっています。
注文すると、コーヒーカップの様な小さなお椀に牛肉を入れてスープを注げば出来上がりです。1分経たないうちに到着します。
チョトマカッサルは、16世紀のゴワ王朝の頃から存在したと言われており、ゴワ王室の警備員の職務遂行前の朝食メニューでした。簡単にすばやく摂取できるエネルギー源として食べられていました。チョトマカッサルに使用されるスパイスはスープの味を決めるのに役立つだけでなく、コレステロールを分解する働きがあるそうです。
ヤシの葉に包んで米を炊いた、おにぎりのようなケトゥパット(Ketupat)と一緒に食べます。
久しぶりだったせいか、チョトがあまりに美味しくお代わりをして2杯食べてしまいました。1杯目の牛肉がたっぷり入っているので、半分位残して、2杯目はスープだけもらいます。
スパイスの効いたスープはやみつきになります。急に無性に食べたくなるもの、ありますよね。忘れられない味だから、くせになり、また食べにきてしまいます。
マカッサルに仕事や観光にくるインドネシア人ですら、マカッサルに来たら、必ず食べたい料理であるチョトマカッサル。地名が料理名となった、地元の逸品である事には間違いありません。
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チョト・ヌサンタラ(Coto Nusantara)