新型コロナ対策の有効性ランキング発表!インドネシアは98カ国中85位
新型コロナ対策では各国様々な対策をして感染拡大防止に動いていますが、オーストラリアのシンクタンク、ロウイー研究所は、新型コロナウイルス感染症(COVID─19)のパンデミック(世界的大流行)への各国の対策の有効性を指数化した「COVIDパフォーマンスインデックス」を発表しました。
対象となる98カ国・地域の中で、ニュージーランドがトップ、ベトナムが2位、台湾が3位につけました。インドネシアは、85位と下位の部類、日本は45位と中間の部類となりました。
6つの指標を使用して数値化
各国で公開されている6つの指標を使用して、各国が新型コロナ対策をどの程度うまく管理しているか、又はうまくいっていないかを数値化したものです。
6つの指標は下記の数値です。
- 感染者数
- 確認された死亡者数
- 人口100万人あたりの感染者数
- 人口100万人あたりの死亡者数
- 検査数に対する陽性者の割合
- 人口1000人あたりの検査数
2021年1月9日までのデータを使用し、国・地域ごとに100人目の感染者が確認されてから36週間の状況を調査して指数化。
6つの指標の14日移動平均値を算出し最高ランク100は、同等の時点で調査された他のすべての国と比較して、ある国が6つの指標全体で最高の平均スコアを達成したことを示します。
逆に、最低0は、パンデミック中の特定の瞬間に国の平均スコアが最悪だったことを示すそうです。
世界でも最も良く対処している国ランキング
順位 | 国・地域名 | 平均スコア | 2/8まで感染者数 |
1位 | ニュージーランド | 94.4 | 2,320 |
2位 | ベトナム | 90.8 | 2,001 |
3位 | 台湾 | 86.4 | 927 |
4位 | タイ | 84.2 | 23,371 |
5位 | キプロス | 83.3 | 31,644 |
6位 | ルワンダ | 80.8 | 16,451 |
7位 | アイスランド | 80.1 | 6,021 |
8位 | オーストラリア | 77.9 | 28,851 |
9位 | ラトビア | 77.5 | 71,800 |
10位 | スリランカ | 76.8 | 69,348 |
45位 | 日本 | 50.1 | 405,758 |
66位 | 英国 | 37.5 | 3,957,123 |
85位 | インドネシア | 24.7 | 1,157,837 |
86位 | インド | 24.3 | 10,826,363 |
94位 | アメリカ合衆国 | 17.3 | 26,990,685 |
95位 | イラン | 15.9 | 1,466,435 |
96位 | コロンビア | 7.7 | 2,157,216 |
97位 | メキシコ | 6.5 | 1,926,080 |
98位 | ブラジル | 4.3 | 9,447,165 |
対象となる98カ国・地域の中で、ニュージーランドがトップ、ベトナムが2位、台湾が3位につけました。タイが4位。
次にキプロス、ルワンダ、アイスランド、オーストラリア、ラトビア、スリランカが続いてトップ10入りしました。
2019年12月に新型コロナの最初の感染例が確認された中国は、入手可能なデータが不足していることから対象には含まれていないそうです。
感染者が2700万人に上る米国は94位、1100万人のインドは86位。欧州で新型コロナによる死者が最多の英国は66位でした。
インドネシア下位、日本は平均
感染者115万人のインドネシアは、85位と下位の部類、日本は45位と中間の部類となりました。
ランキングでは、欧州諸国や米国が感染者急増によって「早期に対処不能」となる中、アジア太平洋地域の国々が最もうまくウイルスを封じ込めていることが示されましたが、インドネシアと日本はアジアの中では決して対策がうまくいっているとは言えません。
ロウイー研究所は、経済の発展状況や政治制度の違いは、対策の効果に影響を与えるとされる場合が多いが、今回結果にそれほど大きな影響はなかったと指摘しています。
一般的に、人口が少なく、まとまりのある社会、有能な制度を持つ国が、パンデミックのような世界的な危機に対処する上で比較的有利だと分析しました。
人口密度が高いインドネシアや日本の都市部では、感染拡大が続いているので、3密(密閉・密集・密接)回避、相手の身体的距離を保つ事が難しい事も順位に関係しているのかもしれません。