インドネシア保健省が発表した、9月26日時点の新型コロナウイルス新規感染者数は、1,760人と発表されました。9月20日も1,932人であったので、今週2回目の千人台となりました。ここまで急激に感染者が落ち込んだ原因は何なのでしょうか?
インドネシアにおける新型コロナ感染者が初めて発表されたのが、2020年3月2日で
その時以来感染者が増加して同年6月9日に千人台を初めて突破。その後同年7月9日に二千人を突破し、8月28日に三千人を超えてから2021年以降感染低下することなく上昇し、2021年7月15日に感染者最大のピークとなった56,757名の感染者を出してしまいました。その後7月中旬以降急激に低下し、新規感染者数が千人台となったのは2020年8月以来1年振りとなりました。
2021年9月26日までの新型コロナウイルスワクチン接種は、1億3,676万回に達しました。1回目まで終了した人は8,646万人、2回目まで終了した人は4,852万人、医療従事者など3回目まで終了した人は178万人となります。ワクチン接種率が32%となっていますので7割近くがまだ接種を待っている状況ですが、着実にワクチン接種が進んだ影響があるということになるのでしょう。
インドネシア政府は、ラマダン明け休日からの感染拡大を受けて7月3日より人々の行動を活動制限(PPKM)によって抑制し続けています。飛行機や鉄道もワクチン接種やPCR検査がないと移動できないなど、人流が長期間に渡って抑制され続けています。インドネシア政府による人流抑制がうまく作用しているといえるのでしょう。
インドネシアの人々としては、苦しみながらもここまで感染拡大を抑えてきたので、規制緩和が次第に進んできています。行動制限の緩和が一気に進むと再拡大につながってしまうことを警戒しながら、インドネシア政府としてはワクチン接種を見ながら、段階的に緩和していく難しい政策が求められています。
ここまで感染者低下してきたことに驚く一方で、いつもの幸せな生活にいち早く戻ってもらいたと願うばかりです。