インドネシアの新型コロナの新規感染者数が先週1日平均527名と500人台になりました。先週までは、200~300人台を推移していましたが、じわりと増加しています。オミクロンの新派生型もインドネシアで初確認されていますので、今後感染者が再度増加してしまうのでしょうか。
新型コロナの新規感染者は、4月以降5月までは落ち着いた状況が続いていましたが、6月に入り感染者が増加傾向となってきました。
直近2週間の新規感染者数は、
5月30日~6月5日 7日間合計 2,385例 1日平均340.7
6月6日~6月12日 7日間合計 3,688例 1日平均526.9
1週間平均でみると、55%増!となっています。
インドネシア全土で発令されている活動制限(PPKM)については、7月4日まで延長が決定されていて、パプアの一部地域を除いてはレベル4から1の内の最低レベルの活動制限となるレベル1となっています。モールや映画館、結婚式などの収容人数が100%となっていますので、活動制限と呼ばれるものは無くなりつつあります。公式アプリ「プドゥリリンドゥンギ」を利用する必要する場面もかなり少なくなってきています。実際、発令中の活動制限(PPKM)に関して、10月までに感染拡大がなければ、停止すると発表があったばかりです。
インドネシア保健省は、新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株の派生型になる「BA・4」と「BA・5」に4人が6月6日に感染確認したと、10日に発表がありました。派生型がインドネシア内で発見されたのは初めてで4人は5月中旬~下旬にバリ州で陽性が判明したということです。インドネシア人1人が「BA・4」に、バリ州で開かれた国際会議に出席するために入国した外国人3人が「BA・5」に感染していたと発表されました。症状はいずれも無症状や軽症とのことです。この4名はワクチンを2回以上接種していても感染していることから、今回の変異株はワクチンが効きにくい可能性があり注意が必要と警戒を強めています。
インドネシアで生活していると、外ではマスク着用している人も少なくなってコロナ感染に対する警戒感がだいぶ薄れています。モールやレストランも混雑してきていて、ほぼコロナ前の通常の生活に戻っています。周りの人でもコロナにかかった人を見かけなくなってきましたので、コロナは終わった感が漂っています。しばらく新規感染者数の推移などは気にしなくなってきていましたが、この1週間の感染者増加はいやな予感もします。このまま感染者が収束していくのかと思っていた矢先の増加なので、注意していく必要がありそうです。最近、自分自身がマスク着用や手の消毒などもおろそかになってきているのを感じていましたので、再度体調管理や予防を心がけていきたいところです。