マカッサルの空港には、ダムリ(DAMRI)と呼ばれる国営の公共バスが市内まで運行しています。ダムリ空港バスサービスは、手頃な価格で快適な交通手段を求める地元の旅行者に人気の選択肢です。いつもはタクシーを利用するのですが、今回は午前中に空港に到着して時間もあるので、ダムリバスで移動してみることにしました。
マカッサルの空港から市内までは約25kmあり、車で約30分ほどかかります。マカッサル空港に到着するほとんどの方は、迎えに来た車やタクシーに乗って空港から市内へ移動します。タクシーで市内へ行く場合、空港からの特別料金を加算すると、マカッサル市内まで片道で高速道路料金込みで25万ルピア(約2,500円)程度かかります。意外と高額です。一方、ダムリバスも年々値上げしていますが、空港のチケット売り場では、市内から終点ロサリビーチまで4万ルピア(約400円)で利用できますが、現金のみの扱いです。荷物もバスの中に置けるし、エアコン完備で快適な移動が可能です。
ダムリバスの難点は一言で言うと「全てがわかりにくい」に尽きます。何度も乗車している人でなければ、ダムリの出発時刻がわからないことがほとんどです。一応簡易的な時刻表は存在するようですが、具体的な時刻の記載がないため全くわかりません。乗り場も到着ロビーから少し離れた一般の駐車場にあるので、初めてマカッサルに来た人にはわかりにくいでしょう。また、昼間の時間帯(朝7時頃から18時頃)だけ運行していて、早朝と夜間は運行していませんので注意が必要です。
出発する前に車内で乗車券の確認が始まりました。空港で乗車券を購入していない場合は、バスの中で支払うことも可能です。空港を出発して、市内に向かう幹線道路を走っていきます。空港から市内に直行する場合は、高速道路を使って一気に移動するのが普通ですが、一般道路を使って市内に行きます。道路はいつも渋滞していて、スムーズに移動できないことが多く、時間が読めないこともしばしばです。
途中にバス停などはなく、運転手に自分の降りたい場所の少し前で声をかけます。降りるタイミングが難しく、声をかけ損なうとどこまでも連れて行かれる可能性があります。地元のローカルは道を良く知っているので迷うことはないのですが、初めて利用する人はどこで降りるべきか、どこまで連れて行かれるか全く見当もつかないでしょう。マカッサル市内の道を知っていれば難なく下車できますが、Googleマップを眺めながら、降りたい場所付近で適当に下車すると良いでしょう。
ダムリバスはコスト面で非常に魅力的な移動手段ですが、利用する際には事前に情報を確認し、注意点を押さえておくことでスムーズに移動できます。