パレパレからマカッサルまで国営ダムリバスに乗る②

Indonesia

パレパレでの短い滞在を終え、マカッサルへの帰路につきました。国営ダムリバスに乗車し、小雨が降る中、約6時間の旅を始めました。この旅行は、私にとってインドネシアでの初めての長距離バス旅行であり、出発地がパレパレであるとは思いもよりませんでした。

バスの乗り心地

バスは予定の11時少し過ぎに出発しました。

このバスはやや古いものの、シートはクッション性が高く、バス自体の揺れも最小限に抑えられていたため、長時間の移動でも比較的快適でした。WEBチケットに記載されたマカッサル到着予定時刻は17時で、150kmの行程を6時間かけて移動することになります。この予定時間は、道路状況や途中の休憩によって左右されるため、どの程度時間がかかるかは正確には予測できませんが、その旅の過程を楽しむことにしました。

パレパレからの出発

バスはパレパレの市街地を抜け、最初に大きな施設、おそらく新しいバスターミナルに立ち寄りました。ここで短い業務手続きが行われた後、バスは再び出発しました。

このバスターミナルは比較的新しく、将来的に多くのバスがここから各地へ向かう予定ですが、現時点ではまだ完全には機能していないようでした。

バルー県に入ると、雨が上がり、空は晴れ渡りました。マカッサル海峡に沿って進む海岸線は非常に美しく、快適なドライブを楽しむことができました。信号が少ないため、スムーズな移動が可能で、風光明媚な景色を堪能しながらの移動でした。パレパレを出発して約1時間後、バスはガロンコン駅付近を通過しました。前日にスラウェシ鉄道で訪れたこの地域をバスで再訪するとは思っても見ませんでした。

伝統的お菓子「ダンゲ」

旅の途中、バスは昼食休憩のために小さな売店が並ぶエリアに停車しました。13時前で、ドライバーは最初に小さな食堂に入りました。私も車内が暑くなり始めたため、同じタイミングで外に出て食事をとることにしました。

ダンゲはパンケップ県で人気のある伝統的なお菓子で、そのシンプルな成分と製法が特徴です。主な材料はもち米、すりおろしたココナッツ、そして黒砂糖のみ。これらの材料を適切な比率で混ぜ合わせ、半月形の木製または金属製の型に詰めます。

その後、バナナの葉で型を覆い、蒸し器で約15分間蒸し上げることで、ダンゲはその独特の形と食感、味わいを得ます。

このお菓子の魅力は、ココナッツの豊かな風味と黒砂糖の自然な甘さが絶妙に融合している点にあります。ねっとりとした食感と、もち米のほんのりとした甘さが、ココナッツの風味を引き立てます。

ダンゲは見た目も美しく、バナナの葉で包むことで独特の香りが加わり、食欲をそそります。そのシンプルながらも豊かな味わいを楽しみました。

マカッサルへの最終アプローチ

昼食と休憩を終えた後、バスはパンケップ県からマロス県へと進みます。

この区間では、道路が広がり、一時的に快適なドライブが続きました。しかし、マロス県に入ると、急に交通量が増加し、特に午後の時間帯には昼間特有の渋滞に巻き込まれることとなりました。バスはゆっくりと進み、時折停止することを余儀なくされたが、地元の日常を垣間見ることができる貴重な時間でもありました。

渋滞を抜けた後、バスはマカッサル空港近くの地域に到達し、ここからは道が一気に開け、高速道路に近い道路が利用可能になりましたが、バスは高速道路へは進まず、引き続き一般道を通ってマカッサル市内へと進みます。

この一般道は、地元の生活が色濃く反映されたエリアを通過し、市内の様々な場所で乗客が下車していきました。

最終的に、バスの終点はパナックカン近くでしたが、運転手は柔軟に対応してくれ、乗客の要望に応じて様々な場所で降車していきます。運転手にパナックカンモール近くで降りたいと伝えたところ、バスの回送で通るので快く応じてくれました。バスはモールの近くで停車し、予定よりも早くマカッサル市内の自宅アパート近くに到達、ダムリバスのサービスの柔軟性と親切さを肌で感じることができました。

このバス旅行は、予定よりも早く、約5時間でマカッサルに到着し、渋滞があったにも関わらず、想定外のスムーズな移動となった。バス内での快適さ、途中の風景、そして運転手との小さな交流など、旅のすべてが新鮮な発見と楽しい思い出を提供してくれ、この経済的で効率的な移動手段は、再び利用したいと感じさせるものでありました。

 

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