キマ・バジョの漁村を後にし、ブドー村へと足を伸ばしました。マングローブの森でブナケンの夕日を眺めながら、マグロの刺身を味わうという独特の贅沢を体験しました。
ブドー村(Wisata Hutan Mangrove Desa Budo)の海岸には約30ヘクタールのマングローブの森が広がっていて、ブナケン島などの美しいブナケン海洋国立公園を眺めることができる観光スポットとなります。
ブドー村の由来ですが、昔スラウェシ島中部に住んでいるカイリ族の夫婦がやってきて、やがて美しい白い肌で金髪の娘が生まれブドーと名付けたそうです。その少女の名前が村の名前になったと言い伝えられています。
日中は海水浴などを楽しむことができ、夕方にはブナケンの海に沈む美しい夕陽を見ることができます。展望台やあずま屋などの設備が整っていて、海とマングローブを見ながら食事ができるとても贅沢な場所になります。ブドー村は2022 年インドネシア観光村賞トップ 50に選出されました。
ブドー村に到着すると、入り口でタツノオトシゴの木像が出迎えてくれます。ブドー村の海岸には、たくさんのタツノオトシゴが生まれる場所のようです。
マングローブ林に沿って約 500 メートルほど木道をあるくと、海が見えてきました。
残念ながら雲が多く太陽が沈む瞬間は見れませんでしたが、空がオレンジ色に染まりすばらしい景色が広がっています。正面にはブナケンの島があり、その存在が景色をより一層引き立てていました。
今回マナドを案内してくれている日本人の方が特別にキハダマグロの刺し身を用意してくれて、マングローブの森でマグロ刺身を楽しむことになりました。日本向けに輸出している最高級のキハダマグロを最高の状態の刺し身にしてブドー村まで持ってきてくれました。熟成したキハダマグロは、もっちりとした食感で甘みもありさっぱりと赤身でした。マカッサルではなかなか刺し身のマグロを食べることができないので、キハダマグロの産地であるマナドに来ないと味わえない特別な味です。ビールも用意してくれて贅沢なマグロパーティとなりました。
マグロ刺し身の後は、焼き魚です。マナド特製のサンバルダブダブソースをつけると、とても辛いのですが最高です。食事が終わる頃、すっかり真っ暗な夜になると、ブドー村の周辺の明かりが少ないので満点の星空をみることができました。贅沢な食事の余韻を楽しみながらブドー村を後にしました。