インドネシアは、17,000以上の島々と何百もの異なる文化や民族からなる食文化を象徴するようにさまざまな食材や調理法があり、美味しい食べ物がたくさんあります。
しかし、温度管理や衛生状態が悪く、細菌感染やその他の健康問題を危険にさらすことが多くあります。
食べる際に、気をつける事で、体調を壊さないようにするもの健康管理のひとつと考えます。インドネシアに訪問した際、食べる時に気をつけるポイントを7つお伝えします。
インドネシアのレストランで食事に行くと必ずサンバルがあります。インドネシアは香辛料が豊富に存在し、様々な種類のサンバルに出会うことができます。地域によっても素材や辛さなどの違いもあり、食材とあわせることで独特の風味をもたらしてくれる香辛料です。
しかし、時には、あまりの辛さで食べた瞬間が問題なくとも、後々トイレに駆け込む事態となります。インドネシア人は、辛さに強く、平気でサンバルを多量につけて食べます。真似して食べると、とんでもない事になりますので、適度に辛味を調整するなど辛さには気をつけましょう。
多くの露店では、すぐに食べられる皮をむいた果物をカートに入れて売っています。見た目は新鮮で食べやすくおいしそうに見えますが、思ったほど衛生的ではありません。
果物の皮をむいたり切ったりするときに使うナイフが清潔でなかったり、皮をむいた果物に直接触れる前に素手をきちんと洗っていなかったり、果物の上にハエが止まっていたり、カートを定期的に洗っていなかったりすることがあります。
果物を食べる際は、皮付きのものを選ぶほうが良さそうです。
インドネシアでは、元々生野菜を食べる文化ではありませんでしたが、欧米の食文化が入り、ヘルシー志向で生野菜を食べる機会が多くなってきました。
生野菜は見た目もきれいなので、清潔そうに見えますが、ちゃんとしたレストランでない限り、野菜がきちんと洗われているかが疑わしい場合もあります。
温度管理されていない状態での生野菜は、細菌が多くなっている場合もあり注意が必要です。
屋台で食べる、ナシゴレンの上に乗っているきゅうりのスライスは加熱されていないので、場合によっては食べない選択もありです。
インドネシアでは、イスラム教徒が大多数を占めており、お酒を飲まない人が多いため、お酒にまつわる話は少ないのですが、地方にはヤシのお酒や、自家製どぶろく等、独自の伝統的なアルコール飲料があります。
好奇心でお酒を試してみたいと飲んだ後に、アルコール中毒となり、顔面麻痺や脳損傷など深刻な健康被害のケースがあり、場合によっては死に至るようなお酒も存在します。
地元の人に誘われる場合もありますが、断る勇気も必要です。
インドネシアでお腹を壊す原因の一番多いのは飲み物に入っている氷でしょう。業者が大きな氷を無造作に持ってきて、雑に扱ったりしている姿を多くみかけます。大きな氷を砕いて飲みものを冷やす氷に使用している事も少なくありません。
氷の真ん中に穴が空いている氷は、製氷機械で製造しているため安全性は高いので、穴があるかないかで判断する事も大事です。冷たい飲み物が飲みたくなりますが、温かいお茶か、氷なしで飲むのも防衛策のひとつです。
インドネシアでは、ボトル入りのミネラル水やガロン水だけ飲むのが一番です。地元の人も水道水をそのまま飲む習慣がないので、一旦沸騰させてから飲んでいます。
水道水から出るシャワーや料理には安全であると期待したいところですが、川や地下水から組み上げたと考えると100%安心できるとは言えないです。
インドネシア人は揚げ物が大好きです。屋台などでも安く揚げ物が販売されていて、インドネシア人が美味しそうに食べていると、無性に食べたくなります。
しかし、揚げているフライパンや中華鍋をみると、油が濃く濁った状態まで使用されていて、何日使った油かわかならい位に酸化しています。
心血管疾患の可能性を高め、蓄積された飽和油は、脂肪やコレステロールが増加し、動脈をブロックする可能性がありますので、食べすぎには注意しましょう。
インドネシアにいくと、郷に従えと無防備になる事も多々あり、気をつけているつもりでもインドネシア人のする事を真似て食べる事で、後々大変な目に合うこともあります。
その日の体調や、場所の雰囲気や、周りの環境を良く観察してから、少しずつ慣らしていく事が大事です。
インドネシア生活に慣れてくると、最初に気にしていた事が段々気にならなくなり、いつの間にか自分自身がインドネシア化していく事に気がつくでしょう。