強烈な匂いとトゲがある見た目が特徴のドリアン。果物の王様と呼ばれていますが、どうしてもこんな匂いの激しいものに大金を出して食べるのか、理解できませんでしたが本当に美味しいドリアンは別物でした。
ドリアンというのは、日本語の呼び方です。インドネシアでは、ドゥリアン(Durian)と呼ばれています。マレー語でトゲを意味する「duri」という言葉に「an」という接尾辞がついたものです。つまり、トゲの見た目が名前の由来だったのです。
ドリアンは東南アジアが原産で、アオイ科の植物です。樹木の高さは、10〜30メートル、高いものでは50メートルにもなります。ドゥリと言う名から来ているドリアンの身のトゲは手で触ると痛く、直径が20~30cm、重さは一般的には1~3Kg大きいもので5Kgにもなりますので、こんな実が木の上から落ちてきたら大怪我しそうです。
ドリアンの殻は熟す前は緑色ですが、熟してくると薄茶色ななってきます。硬い殻をナタのようなもので割って、実を取り出すのですが、殻が分厚く、実の中には大きな種があるので、可食部分はそんなに多くありません。
今回、マカッサルにあるドリアン専門店「オリンピック・ドリアン」でドリアンを食べたいと思います。果物の王様と呼ばれるドリアンですが、高価なことでも知られています。日本での販売価格は、小さいものでも3,000円から、大きいものだと6,000~8,000円もします。気軽に食べられる価格帯ではありませんので、東南アジアに来て安いドリアンを食べるという事になります。
このお店は秤売りとなっていて1Kgあたり75,000ルピア(680円)でした。美味しいドリアンが食べたいと思うと、やはり3Kg位のものが良いということです。3Kgで225,000ルピア(約2,000円)となりますので、なかなかの値段です。インドネシアのスイカが1Kgあたり7,000ルピア(約60円)ほどで買えるのでドリアンはスイカのおよそ10倍の価格でかなり高価な食べ物です。しかし、日本に比べたら、1/3から1/4の価格で食べられると思うとかなり安いのではないでしょうか。
ドリアンの特徴はなんと言っても強烈な匂いです。風通しの良いこのお店でも腐った玉ねぎのような香りが店中に漂っています。くさいと言われるドリアンですが、好きな人にはたまらなくいい匂いだと言います。今までドリアンの匂いがどうしても耐えられずに、避けてきた果物ですが、ドリアン好きのインドネシア人にそう言わず食べてみてと誘われ、せっかくなのでドリアン専門店で本当に美味しいかどうか検証に来たのが目的です。
お店のスタッフに、このお店にあるドリアンの中で一番おいしいものを選んでくれとお願いしたところ、叩いたり匂いを嗅いだりしてこれが最高だ!というドリアンを選んでもらいました。次にナタのようなもので割ったところで、ちょっとだけ試食です。クリーミーな果実をひとつまみします。うまい!これに決めたところで、重量を測ります。
3Kgちょっとありますので大型のドリアンです。
食べやすいように割ってもらい、席につきます。手袋と手洗い用の水が用意されます。
最高なドリアンは、濃厚なカスタードクリームのようで甘さ控えめでなめらかな食感です。
何度も食べていると独特な匂いもそんなに感じなくなります。
この上品なクリーミーなところがドリアン好きにはたまらなく、やみつきになる理由が少し理解できた感じです。この完熟具合というのを見極めるのが難しいところのようです。ドリアン専門店のお店の人が厳選しただけのことはあります。美味しいドリアンに出会えてよかったと思います。
美味しいからと言ってもカロリーや糖分が高いので食べ過ぎは注意が必要ですので、半分をパックに入れてもらいお土産にすることにします。
ドリアンのオリンピックというお店の名前に負けていないマカッサルで美味しいドリアンに出会えました。
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