インドネシアのジャカルタポスト紙は、新型コロナウイルス感染急増で7月1日から23日までで1万人の外国人が出国してインドネシアを去ったとのことです。日本人が2380人と最多であることを伝えました。
7月に入り緊急活動制限が強化され感染拡大が続き、日本行の特別帰国便が設定されるなどインドネシアからの一時退避の動きが加速しています。
日本人出国者が2380人と最多となっています。
27日のインドネシア保健省の発表によると、新規感染者が45,203人、死者数が2,069人となりました。1日で亡くなった方の数はこれまでで一番多くなってしまいました。1日の死者数では世界で最も多くなっています。
インドネシアではジャワ島を中心に感染が拡大している地域では、医療体制が逼迫して病院も満床に近いとされています。感染しても自宅での療養を余儀なくされる場合も多く、自宅などで亡くなる方も増加しています。
新型コロナウイルス対策としてジャワ島などで続けてきた大幅な活動制限について、7月26日から食料品や日用品を扱う市場なのでの営業を認め、屋台ではその場での飲食を認めるなど一部を緩和する方針を示しました。感染の拡大がおさまらない中で一部緩和するという政府の対応に注目が集まっています。
インドネシアの感染状況が改善する兆しがない中、現状では医療逼迫による死者数の増加を受けて、さらに外国人がインドネシアから退避する動きが加速しています。
インドネシアには約2万人以上の日本人駐在員がいると言われていますが、7月だけで1割以上が帰国しています。特別便が設定されてもすぐに予約が埋まる状況を考えると、帰国希望者はさらに増えるものと思います。